不眠・睡眠障害/睡眠薬・睡眠改善薬・睡眠導入剤

快眠を助けてくれる漢方薬とサプリメント

睡眠薬を飲むのはイヤと言う方は、まず、漢方薬やサプリメントを試してみて下さい。漢方薬はその効果と安全性が、長い歴史の中で確かめられています。サプリメントの中には、医師が治療に使うものもありますよ。

坪田 聡

執筆者:坪田 聡

医師 / 睡眠ガイド

眠る女性
睡眠をサポートしてくれる漢方薬やサプリメントは、自分で買えるのでお手軽です
よく眠れないけれど、病院で睡眠薬をもらうのはちょっとイヤだな、と感じる人も多いと思います。そんな時はまず、薬局や通信販売で買える漢方薬やサプリメントを試してみましょう。

ここでは、快適な睡眠を助けてくれる漢方薬やサプリメントについて、ご紹介します。

【目次】
・ 漢方薬で体質を改善して快眠生活 - p.1
ドクターも使うビタミンB12とメラトニン - p.2


漢方薬で体質を改善して快眠生活

婦人病
漢方薬には、体質を改善する力があります
西洋の薬は脳の睡眠中枢に直接働きかけて眠りを促すのに対して、漢方薬は自然な眠りを妨げている原因を取り除いて、その結果として不眠を改善していきます。

改善されるまでの経過はマイルドで時間がかかりますが、副作用や習慣性が少なく、過度のストレスやうつ病、更年期障害などの基礎疾患の治療も同時に行えます。

では次に、症状にあわせて具体的な漢方薬をご紹介します。

■「なかなか寝つけない……」
 ・抑肝散加陳皮半夏(よくかんさんかちんぴはんげ):胃腸がやや弱めの人で、神経の高ぶりからくる不眠に
 ・酸棗仁湯(さんそうにんとう):胃腸があまり強くない人で、疲れすぎて眠れない時に

■「夜中や早朝に目覚めてしまう……」
 ・加味帰脾湯(かみきひとう):胃腸はさほど強くなく、血色が悪く虚弱な体質の人に
 ・柴胡加竜骨牡蛎湯(さいこかりゅうこつぼれいとう):比較的体力がある人で、不安や焦り、緊張、不機嫌を伴った不眠に

さて、副作用が少ない漢方薬ですが、全くないわけではありません。もし、体調に異常を感じたら、すぐに医師の診察を受けましょう。

また、ゆっくりと効果が現れることも漢方薬の特徴ですが、飲み始めて3週間たっても全く効果が実感できなければ、漢方薬が体質や症状に合っていないということです。薬剤師や医師に相談してみましょう。


次のページでは、ビタミンB12とメラトニンをご紹介します。

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■ 睡眠に関するさらに詳しい情報は、睡眠・快眠ガイドサイトのトップページ でご覧ください。
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