「自己実現」ができて初めて、
人に与えることができる

幸せ
あなたの中に「まごころ」は育っているか?
メサイア・コンプレックスの人によく見られるのが、自分に対する強い「劣等感」と、自分を取り囲む環境や現実に対する「嫌悪感」です。今の自分を愛せないし、自信がない。家族も、自分が住む社会もキラい。

こういう人は、「やさしさ」によって人の役に立ちたいと思っているわけではありません。「自分や現実を変えたいから」「自信をつけたいから」「感謝されたいから」という、自己中心的な動機が先に立っているのです。

しかし、悩める人に必要なのは、自尊などは超えた「まごころ」から生じる援助です。自己中心的な動機による援助は、対人関係や状況に振り回されやすく不安定です。では、「まごころ」による援助は、どうしたらできるようになるのでしょうか?

マズローは、人間の欲求は「自己実現」へと向かい、それが満たされてはじめて「自己超越」に至る、と説いています。それにはまず、生理的欲求や安全、愛情などの低次元の欲求が満たされている必要があります。

これらの低次欲求が満たされると、次に「認められたい、尊敬されたい」という自尊欲求が生まれます。これも満足できて、はじめて「自分らしく生きたい」「自分を生かしたい」という自己実現欲求が生まれるとマズローは言います。

そして、自己実現できた人が最後に至るのが「自己超越」である、と説いています。人類救済への情熱は、自己実現ができたのちに自然に湧いてくるものだと考えられています。


自分を幸せにすることが、
人の幸せにつながる

コーヒー1杯の幸せ
1杯のコーヒーにも幸せを感じられる自分を大切にしよう
マズローの欲求段階説には賛否両論ありますが、納得できる部分も大いにあります。つまり、「親身になって人の援助をするには、まず自分が満たされていることが大事」ということです。

ただし、それは必ずしも社会的な成功を意味するわけではありません。愛情に囲まれて安心できる暮らしをし、無理せずに自分らしい生き方ができていても、自己実現を果たしているといえるでしょう。すべては自分の心が決めるのです。

あなたの場合はどうでしょうか?まず以下のポイントを見直してみてください。

●食べるもの、住む家に困らず、安全な暮らしができているか
●自分を愛してくれる人、自分も愛せる人が身近にいるか
●職場や地域社会、サークルなどに満足しているか
●努力や自分らしさを認められ、ほめられているか
●求めていた生き方が見つかっているか
●自分らしい人生を送れているか

このように、自分が満たされれば、自然に「人の役に立ちたい」「世の中のことを考えたい」という気持ちが湧いてくるのではないでしょうか。

だから、あせらなくてもいいのです。人を幸せにするには、まず自分を大切にすること。自分の幸せが、世のため人のためにつながっていくのだということを覚えておきたいですね。
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