ストレス/ストレスフリーの思考術

「ねばならない」から脱する手法(2ページ目)

いつも「ねばならない」が口癖になっていませんか? この言葉を連発していると、うつ病になりやすくなることをご存知でしょうか?

大美賀 直子

執筆者:大美賀 直子

公認心理師・産業カウンセラー /ストレス ガイド

あなたはあせって
空回りしていませんか?

がんばりすぎるあなたは、うつ病の入り口に立っているかも!?「うつ病」は、何に対しても無気力・無感動になり、いつも落ち込んでいるというのが、代表的な症状です。しかし、これだけがうつ病の特徴なのではありません。

落ち込んだ自分をなんとかしようと、気持ちばかりがあせり、「なんとかしなくちゃ」と「ねばならない」思考でがんじがらめになっている人も、実はすでにうつ病の入り口に立っていることが多いのです。

このタイプは、いつもあせってせかせかと行動しているため、一見活動的に見られがちです。でも、気持ちばかりが空回りして、実は正常に行動できていなかったりします。そして燃えつき症候群」のように、いずれ疲れがたまって、何にも手がつかない状態になることも少なくありません。

特に、このタイプは女性に多いので、心当たりのある人は注意してみましょう。


「ねばならない」から抜け出す
5つの心得

発想の転換が最も重要な心のケアになる!では、こうした「ねばならない」発想から抜け出すには、どんなことに注意したらよいのでしょうか? 摂食障害カウンセラーの長谷川あやさんは、自分の判断基準を○か×だけに限定するのではなく、△という領域もあると気づくことだと語っています。

「ねばならない」発想の人は、ふだんから考え方が偏狭になりがちです。以下のようなポイントを心にとどめながら、発想の転換をはかっていきましょう。

「ねばならない」から脱するためのポイント5
 1 まず、自分の考え方の「クセ」に気づく
 2 「ねばならない」の考えが浮かんだら、「別の捉え方でもいいのでは?」ともう一度考え直す
 3 身心に疲れをためすぎないよう自分の限界を知る
 4 自分の気持ちを、親しい人に打ち明ける習慣を
 5 しっかり睡眠をとって、生活のリズムも大切に
1
1
  • 前のページへ
  • 1
  • 2
※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※当サイトにおける医師・医療従事者等による情報の提供は、診断・治療行為ではありません。診断・治療を必要とする方は、適切な医療機関での受診をおすすめいたします。記事内容は執筆者個人の見解によるものであり、全ての方への有効性を保証するものではありません。当サイトで提供する情報に基づいて被ったいかなる損害についても、当社、各ガイド、その他当社と契約した情報提供者は一切の責任を負いかねます。
免責事項

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます