ストレスや無理なダイエットから拒食症や過食症に至る摂食障害。この障害を克服するには、いったい何が必要なのでしょうか。自身も摂食障害に悩み克服した摂食障害カウンセラーの長谷川あやさんに、自らの体験を絡め、カウンセラーとしての見地から克服のために必要なことについてお話を伺いました。

左上が長谷川あやさん。やさしいご主人と2人の息子さんに囲まれ、充実した毎日を送っています。

長谷川あやさん
摂食障害に陥り、克服したご自分の体験をもとに、多くの摂食障害患者の心のトラブルをサポートするカウンセラー。講演会では、毎回多くの患者に勇気を与えている。2人の男の子の母でもある。

あやさんのホームページはこちら▼ 
「あや相談室」 http://www.ayasroom.com/


まず、摂食障害には、どんなきっかけでなることが多いのでしょう?

きっかけはいろいろです。ダイエットからなる場合もありますし、ちょっとした悩みごとなどがきっかけでなることもあります。また、なぜ自分が摂食障害になったのか分からないという方もいます。

最初から過食や拒食のままだったり、拒食のあとに過食になったり、過食した後に嘔吐したり、下剤を乱用したり、拒食と過食を交互に繰り返したり・・・など、いろんなパターンがあります。いずれにしても、楽しめるはずの食事の時間に苦痛を感じ、その時間が生活の中心となり、心身の障害になることを摂食障害といいます。

どうして拒食のあとに、過食になるのでしょうか?

体が望んでいないことをすれば、そのとき失ってしまったものを体は必死で取り戻そうとします。つまり、いき過ぎた拒食のあとに異常な食欲衝動にかられるのは、いわば体の自然な欲求であり、健康な証拠なのです。 しかし、体重、体型に自分の評価の重点を強く置いている人ほど、過食して体重が増えることが許せません。だから、それを恐れて嘔吐したり、またダイエットをすることが多く、これらの反動でまた過食してしまいます。すると、これに焦ってまた嘔吐やダイエットをする・・・。

皮肉なことに、摂食障害を治したい、過食をなくしたいと思えば思うほど、生活のリズムが不規則で不安定なものに変わっていくわけです。すると気分も滅入りやすく、立ち直りにくくなってしまいます。自己否定感や自己嫌悪感が強くなり、学校や会社にも行きづらくなり、友達にも会えなくという悪循環ができあがってしまいます。