欲求不満の原因は? フラストレーションに振り回されないために
自分はどれだけ欲求不満になっているのか……状態をチェックしてみましょう
- イライラが続いて落ち着かない
- 感情をリセットしたくなる
- ささいなことにも不満を感じる
- 不安で仕方がなくなる
- 気分転換がうまくできない
<目次>
欲求不満の解消法を間違うと、さらに悪化も……
フラストレーションに伴って不快な気分が長引いてしまう方は、次のような解消法で気持ちを鎮めようとしていることがあります。- 物を蹴ったり、壁に頭をぶつけたりする
- 怒鳴る、八つ当たりをする
- 衝動的に買い物や暴飲暴食をする
- すぐに話を聞いてもらう
- 爪を噛む、髪を抜く、自分の体を傷つける
欲求不満耐性を強くする4つのコツ
フラストレーションがたまって不快な気分が長引く場合には、以下の4つのことを行いながら、「欲求不満耐性」を高めていくとよいでしょう。- 不快な感情はすぐに吐き出さず、いったんぐっとこらえてみる
- 状況が好転することを期待して、少し様子を見てみる
- 合理的に解決できる方法がないか、考えをめぐらせてみる
- 他人に相談する前に、気持ちを落ち着かせる
上の4つが難しいと感じる場合、まずは次の2つから始めてみるとよいかもしれません。
ひとつは、自分の感情をありのままに感じ、認めることです。不安や苛立ちが募ったときには、その感情を否定せず、次のように感じてみましょう。
たとえば、「私は今、こういう状況だから不安を感じているんだ」「こういうことをされて不快に思ったから、イライラしているんだ」というように、不安や苛立ちの背景も含めて、自分の感情をまるごと認めることです。すると、気持ちが落ち着き、自分のストレスを冷静に受け止められるようになるでしょう。
反対に極力控えたいのは、すぐに話を聞いてもらったり、物にあたったりすることです。こうした行動を繰り返していると、欲求不満耐性はさらに弱くなってしまいます。
不快な感情はいったん抱えて、感情や考え方を整理すること。そうして冷静になった後に他人に相談し、自分の言動を振り返ると、物の見方や考え方の幅が広がります。すると、ピンチを切り抜ける方法も習得しやすくなります。
気持ちが高ぶったときには、呼吸法で気持ちを鎮めよう
欲求不満耐性を高めるために、もうひとつお勧めしたいのが呼吸法です。不安や苛立ちが強くなったときには、大きく息を吐いてみましょう。感情が高ぶっていると呼吸が浅くなり、そのことでさらに緊張が増してしまいます。大きく息を吐けば、緊張をゆるめることができます。大きく息を吐くと、自然に大きく息を吸うことができます。これが呼吸法の基本です。フラストレーションを感じたときには、ぜひこの呼吸法を行ってみてください。しだいに冷静な自分に戻ることができ、フラストレーションに強くなれると思います。
繰り返しになりますが、フラストレーションに強くなるには、自分が感じている不快な感情をまるごと認めてみること。そして、大きく呼吸をして、緊張をゆるめること。これら2つができるようになったら、以下の4つのことを行ってみましょう。
- 不快な感情はすぐに吐き出さず、いったんぐっとこらえてみる
- 状況が好転することを期待して、少し様子を見てみる
- 合理的に解決できる方法がないか、考えをめぐらせてみる
- 他人に相談する前に、気持ちを落ち着かせる
これらのことを意識して続けていくと、フラストレーションに強くなることができると思います。
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