毎日が「イヤな感情」に包まれていませんか?

feeling1

将来への不安や、通勤電車のイライラ・・・・・・「なくせたらいいのに」って思いませんか?

人間、生きていれば不安がいっぱい!  「この仕事、私にできるかな?」「試験に落ちたらどうしよう……」「私の老後、大丈夫かしら?」。こうした身近な不安だけでなく、日本経済や天変地異などの大きな不安まで、私たちは不安にまみれて生活しているものです。

また、生きていればイライラもいっぱい! 今朝の夫の言葉にイラッ。子どもがしでかした粗相にイラッ。満員電車にイラッ。道でぶつかった人にイラッ……。イライラの要因をいちいち書き出していたら、ノートはいっぱいに埋め尽くされてしまいます。

こうした不安やイライラなどの「イヤな感情」がなければ、どんなに楽になるだろうと思いますが、そもそも感情をなくすことはできるのでしょうか?

日本の伝統的な精神療法の一つに、「森田療法」があります。これは、20世紀初頭に森田正馬という精神科医によって考案された療法で、神経症の治療に定評があります。この森田療法で感情との付き合い方について、考えてみましょう。

感情は「自然現象」――だからなくせない!?

feeling2

感情は変えられない。変えようとうすると、さらに高まっていく――これが森田療法の考え方

西洋医学では、症状は主に「治すもの」「コントロールするもの」と考えられてきました。したがって「不安で仕方がない」「イライラして落ち着かない」といった精神症状も、薬によって気持ちを鎮め、マイナスに捉えがちな認知を修正するという「コントロールするための治療」が行われます。

しかし、東洋医学の森田療法では、症状は自然に湧き起こるものであり、なくすことはできないと考えます。つまり、精神症状につながるような不快な感情も自然の現象として起こっているため、そのまま体験すればいいという考え方です。

実際、不安を感じたときに「気を強く持たねば」と言い聞かせたり、イライラしているときに「もっと落ち着いて」と言われたりすると、ますますその感情が気になって、不安やイライラが強くなってしまう――そう感じる人は、少なくないと思います。

一方、感情は変えられないのだから、そのままにしておけばいい――こう考えるとどうでしょう? 肩の力がす~っと抜けていくように感じられませんか? これが森田療法の考え方なのです。