栄養管理/ビタミン

うつ病はビタミンB不足が原因かも!?(2ページ目)

最近増えてきているうつ病。うつ病と栄養には関係があるということをご存知でしょうか? 今回はうつ病の原因の1つといわれている、ビタミンBの不足についてのお話です。

一政 晶子

執筆者:一政 晶子

管理栄養士・米国登録栄養士(RD) / 栄養管理・療養食ガイド

ビタミンB6は

ビタミンB6には気分を落ち着かせたり、健康的な神経システムを保持する役割があります。ビタミンB6は神経伝達物資の生成に関わります。PMS(月経前症候群)や一部のうつ病などにも効果があると言われています。動脈硬化や認知症の発生に関わると言われているホモシステインが高い場合は、葉酸、ビタミンB12と共に治療に使われたりします。記憶の減退やADHD(注意欠陥/多動性障害)などの治療に使われる場合もあります。ビタミンB6が欠乏すると困惑やうつ病、不眠がみられることがあります。

ビタミンB6は、ビール酵母、豆、ナッツ、トマト、アボカド、バナナ、小麦胚芽、オーツ麦、胚芽米、ほうれん草、じゃがいも、肉、魚などに含まれます。

ビタミンB12

ビタミンB12には気分を落ち着かせたり、健康的な神経システムを保持する役割があります。ビタミンB12が不足すると、疲労、動悸、ふらつき、吐き気、食欲の低下、下痢などがみられます。欠乏が発見されないままでいると、記憶の減退、困惑、認知症につながることがあります。ビタミンB12は肉や魚などに含まれます。フルーツ、野菜、豆類、ナッツ、雑穀類には含まれません。ビーガンの人、妊婦、腸に問題のある人、高齢者などでは不足することがあります。動物性食品を食べない人は、サプリメントの摂取無しではビタミンB12は必ず不足します。高齢者では、食欲低下、ビタミンB12の吸収能力の低下などが見られやすく、ビタミンB12不足のリスクが高まります。

ビタミンB12は、肉、魚、ヨーグルト、牛乳、卵、チーズなどに含まれます。

きちんと栄養は取れていますか? うつ病対策として、食事内容も見直してみてはいかがでしょうか。

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