栄養管理/栄養管理の基礎知識・食事バランスガイド

突然死から身を守る、5つの食材

血管が詰まって脳や心臓への酸素供給が途絶えることで起こる脳梗塞や心筋梗塞。倒れないための健康管理はできていますか?突然死から身を守る食材を紹介します。

一政 晶子

執筆者:一政 晶子

管理栄養士・米国登録栄養士(RD) / 栄養管理・療養食ガイド

心疾患と脳血管疾患は日本人の28パーセントが命を落とす病気です。

悲劇は突然やってくる?

「○○さんが、突然倒れた…」、ガイドも小さい頃からよく聞いてきたフレーズです。その頃は何の知識もなかったので、頭が痛いときなど「突然倒れたらどうしよう」などと心配したことがあります。本当に突然倒れて亡くなる場合は少なく、長年の動脈硬化による脳梗塞や心筋梗塞が原因である場合がほとんどです。


脳梗塞と心筋梗塞の原因

すでにご存知の人がほとんどだと思いますが、原因は血管が詰まってしまうことにあります。動脈硬化により、血管の内側にコレステロールなどの脂質が沈着して血管を狭めてしまいます。血管が詰まると、脳や心臓に酸素を送り込むことができなくなり脳梗塞や心筋梗塞を引き起こします。


脳梗塞・心筋梗塞になるリスクの高い人は?

○55歳以上の人 
○高血圧の人 
○高血糖の人 
○高脂血症の人 
○タバコを吸う人

上記のリスクが当てはまる人は、すぐに改善に努めるべきだと思います。脳梗塞・心筋梗塞の原因となる動脈硬化が進んでいる可能性が高くなります。当てはまるか分からない人は、すぐにでも健康診断に行きましょう。厚生労働省の発表によると、心疾患と脳血管疾患による死亡率は合計で28パーセントです。現実味が強く少し怖いですが、日本人の約3人に1人が命を落とす病気であり、リスクが高い人は他人事ではありません。助かっても言語障害、身体障害が残ることもあります。


突然死から身を守る食材

脳梗塞・心筋梗塞のリスクである高血圧・高血糖・高脂血症を改善することが大切です。食材には、血圧・血糖・コレステロールなどの改善が期待できる栄養素が含まれているものがあります。体に悪いといわれる食品ばかりに目を向けず、健康効果のある食材を積極的に毎日の食事に取り込みましょう。良いものを多く食べると、必然的に健康効果があまり期待できない食品を食べる量が少なくなります。個人差があると思いますが、私と家族は主に朝食と昼食のお弁当の食材に注意を払ったところ、高めだったコレステロールや中性脂肪がとても良い状態になりました。血糖と血圧は今のところ良好です。昼食や夕食は、外食が多くてコントロールが難しい人も多いと思います。まずは取り組みやすい朝食やおやつの見直しから始められてはいかがでしょうか。


次のページでは、突然死から身を守る、厳選5つの食材を紹介します。
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