栄養管理/がん予防のための栄養管理・サプリメント

「健康食品」に厚労省が腰をあげた!(2ページ目)

我が国におけるがんの補完医療の主流は、アガリクスなどのいわゆる「健康食品」です。「健康食品」については健康被害や薬事法とのからみなど色々な問題がありましたが、ついに厚労省が腰をあげるようです。

狭間 研至

執筆者:狭間 研至

医師 / 癌ガイド


「健康食品」の問題点

「健康食品」の問題点"
「健康食品」の問題点は、「健康被害」の問題と、「薬事法」の問題に集約されると思います。
中国製のダイエット食品により、死亡例がでたというニュースが数年前に話題になりましたが、要約すると、「健康食品」に、本来は医薬品成分である甲状腺ホルモンが含まれており、それに伴い肝臓に障害を来したというものでした。

健康になるために「健康食品」を摂取したのに、病気になってしまい、場合によっては命をも落としてしまう。こんな、冗談にもならないことが起こりえるのが「健康食品」であるという側面もあります。

また、「○○病に効く」という「効能効果」というものは、「薬事法」で定められた医薬品に限って認められたものです。よって、法律上は食品に分類される「健康食品」で、ある種の効果を期待させるような文言を関連づけることは、薬事法に抵触する可能性がでてきます。

健康被害と薬事法にまつわる問題。このあたりの怪しさが、「健康食品」のネガティブなイメージにつながっていると感じます。

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