企業のIT活用/システム導入方法

システム開発の注意点(4ページ目)

「IT導入したが、うまく活用できず失敗だった」と言う話を、経営者からよく聞きます。原因は色々とありますが、経営者自身に起因することが多々あります。システム開発にあたっての注意点をみていきましょう。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

ポイント3:プロジェクトの「見える化」で手遅れをなくす

担当者によって進捗報告が異なることをプロジェクト・マネージャは理解する
担当者によって進捗報告が異なることをプロジェクト・マネージャーは理解する
システム開発では目に見えないプログラムが相手となり、進捗管理は担当者からの報告に頼らざるをえません。楽観的なプログラマーならプログラムが半分できたところで7割ほどできていますと報告し、悲観的なプログラマーなら3割ぐらいしか終わっていませんと報告してきます。プロジェクト・マネージャーはこういった人が介在することで、いろいろな問題が発生するシステム開発の特性を理解しなければなりません。

開発プロジェクトで困るのが担当者の報告が遅れ、次の手を打つ時間的余裕がなくなることです。人間誰しもいやな報告はしたくないもの。報告を先延ばしているうちに抜き差しならないところまで事態が進んでしまい、さらに報告しにくくなります。

ポイント4:マイルストーンとKPIを決めて管理する

マイルストーンとは、プロジェクトの中で設定した大きな節目のこと。例えば詳細設計の終了、検収などが該当します。

KPIとは「Key Performance Indicator」の略で、重要業績評価指標と呼ばれています。 Performanceは業績という意味で、その中でもキーとなる指標という意味。つまり、これをおさえておかなければならないという指標です。KPIは、事業がどの程度実行されているかを定量的に計測するために使います。

例えば、個々のプログラムが完成したかどうかは単体テストが終わったかどうかで判断できます。プログラム作成の進捗として、単体テスト報告書の作成済件数をKPIとすれば、完成度を「見える化」できます。

プログラマーによって報告が変わる終了度合は、ITベンダーのプロジェクト・リーダーに頼んでコード・インスペクションを行います。コード・インスペクションとはプログラムのソースコードを人間の目で見て検証する作業で、第三者が介在し人による報告のばらつきをなくします。コード・インスペクションによる完成度をKPIの指標にすることで、開発の進み具合を「見える化」できます。

「見える化」には経費と手間がかかります。プロジェクト・マネージャーはプロジェクトの特性にあわせて、どう「見える化」し、プロジェクトの状況を把握するかが腕の見せどころになります。
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