企業のIT活用/システム導入方法

最適なITベンダーの選び方(3ページ目)

経営資源が少ない中小企業にはシステム開発できる人材がいません。そこでITベンダーにアウトソーシングしますが、最適なITベンダーを見つけるには、どうしたらよいのでしょうか。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

提案依頼書に対するITベンダーの提案書を比較する

提案依頼書に対するITベンダーの提案書を比較する
提案依頼書に対するITベンダーの提案書を比較する
ITベンダーを複数見つけることができれば、いよいよアウトソーシングするITベンダーを選定します。

新しいシステムについてまとめた提案依頼書(RFP)をITベンダーに渡して、提案をお願いします。ただ渡すだけでなく、新しいシステムの狙いやシステムで実現したい経営戦略を十分にITベンダー側に説明しておきます。

調達プロセスを透明化するために、ITベンダーから提案が出てくるまでの間に評価基準を作っておきます。中小企業では、「知り合いの息子が勤めているITベンダーに頼めないか」と社長の一声で、発注先が決まる場合があります。

どの会社に発注しても、商品が変わらない事務用品では考慮してもかまいませんが、システム発注の場合、頼む相手によって品質が左右されてしまいます。事前に社長へ評価基準や決定プロセスを説明して、了解をとっておく必要があります。

評価基準と共に配点を決めておきます。複数の人間で提案を評価しますので、例えば項目の配点が5点であれば◎なら5点、○なら3点、×なら0点と点数の重み付けの調整をしておきます。これは5点、4点、3点と得点差をあまりつけない人が出るのを防ぎ、評価結果をはっきり出すためです。

評価項目は会社によって違いますが、例えば実現可能性、提案依頼書に盛り込んだ各項目の実現度、ITベンダーの信頼度、コストです。
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