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コンサルタント自己PRの書き方のコツ!就職・転職におけるポイント

コンサルティング業界を目指す新卒、第二新卒では自己PRが重要です。一般的には良いとされる自己PRも、コンサルタント業界では通用しない場合が多々あります。ここでは例文を用いて、採用される自己PRの書き方のポイントを解説します。

執筆者:大石 哲之

 
コンサルタント自己PRの書き方のコツとは

コンサルタント自己PRの書き方のコツとは

新卒や第二新卒からのコンサルタント就職にあたっては、実務経験が少ない分、自己PRが問われます。今回は、社会人経験や実務経験が浅い新卒や第二新卒が、特に犯してしまいがちな失敗を取り上げます。
 
<目次>
 

コンサルのやってはいけない自己PR例

■過剰な修辞を多用する
コンサルタントの面接でも聞かれる自己PR。コンサルタントがどのような視点を見ているのかを理解しましょう

コンサルタントの面接でも聞かれる自己PR。コンサルタントがどのような視点を見ているのかを理解しましょう

以前、ガイドがカウンセリングした転職希望者のなかに、こんな自己PRがありました。

「私はロケット型人間です。ロケットと言うのは正確を期すため点火するまでに入念に準備して時間がかかります、しかしいざ点火した後は一気に爆発し、目標に達するまで一気に突っ走るのです。私はこのようにして5つの資格を取得してきました」

 

「ロケット型人間」というところで、目を引くことは引くのです。このような自己PRを良しとする向きもあるのですが、コンサルタント向けにはおすすめしません。というのも、コンサルタントにかかると目を引く表現を全部取り除いて、実質的な自己PR部分だけをちゃんと読み取ってしまうからです。

この場合、点火するまで時間がかかり点火後は軌道修正しない、という欠点も読み取れます。加えて、資格取得方法はロケット型でなくてもよいので自己PRになっていないこと。そもそも自分の能力や経験が記されていないので、何を自己PRしたいのかわからない。結果、コンサルタントには不向きという判断。要するに、目を引く表現を使っても、全て見破られてしまうのです。

コマーシャルやメールマガジンなどのマーケティングの場合では、興味のまったくない相手に対して何とか注意を払ってもらうことが必要。刺激的なコピーを用いて相手の関心を引いたりします。しかし、自己PRは関心の呼び込み合戦ではありません。自分の持っている能力を正確に相手に伝えることが大事です。

■ 聞こえのよい言葉を定義しないで多用する

「交渉力があります」
「論理思考力があります」
「コミュニケーション力があります」

などのように、スキル名だけ書いている人もよくいます。自己PRでは、あいまいな表現は避けたい。とりわけ、コミュニケーション力や論理思考力といった言葉は、具体的に何のことを指しているのかわかりません。しかも、自己PRを書いている本人も定義が曖昧なまま書いていることも多いのです。採用する側としては「コミュニケーション力って何のこと?」と聞き返したくなります。

実務経験がない新卒や浅い第二新卒の人が、むやみに「コミュニケーション力に長けております」と言ったところで、聞いている方にとっては「本当?」と言いたくなります。

企業からは、「具体性のない言葉を使う人が多い」「そもそもコミュニケーション力という曖昧な言葉を使ってPRする時点で、コミュニケーション力が足りないのでは?」という言葉も聞きます。
 

良い自己PRとは

私が秀逸と感じた自己PRを紹介しましょう。第二新卒で、職務経験1年弱の方の自己PRです。

「私の最大の強みは聞く力です」

これを読んで、「なるほど!」と思いました。「聞く力」は、「コミュニケーション力」という言葉よりも焦点が絞られています。さらに、この方はコンサルタントに必要な「聞く力」の定義を自分で行い、どのように発揮しているかを1年間の仕事の経験から具体的に示していました。この方は、聞く力についてこのように定義してました。

「一方的に相手の話を聞くのではなく、話を咀嚼した上で自分なりの仮説や解釈をぶつけて、相違点、共通点を探す。そのために適切な質問を投げかけ、相手の考えをクリアにして理解する力」

私はこの一文を読んで、「そのとおり! まさに若手には何よりその力が必要なんだよ。よくわかっているな」と感心してしまったのです。
 

自己PRを書くときの3つのポイント

自己PRを書くとき、次の3つをチェックしてください。
 
  1. 具体的な表現を使って自分の能力を説明しているか
  2. その能力がコンサルタントにとって大事な能力か
  3. 日々の業務でその能力を発揮した事例を書いているか

特に、応募会社にとって事例が適切なものかよくチェックしてください。2とずれている人もよくみかけます。
 

自己PRには「アクションワード」を使う

自分の行動や成果をアピールする上で、アクションワードは非常に有効です。上手く使ってアピールしましょう

自分の行動や成果をアピールする上で、アクションワードは非常に有効です。上手く使ってアピールしましょう

自己PRで「具体的な能力の表現」「能力を発揮した事例」をうまく表現するためには、アクションワードを使うとよいでしょう。

アクションワードとは、行動と成果を具体的に説明する言葉のことです。あなたの具体的な行動を説明し、行動の結果である成果を具体的に示す言葉です。具体例を示しましょう。

■「行動」を表す言葉の例
インタビューした / サポートした / テストした / モニターした / リードした
引き受けた / 開発した / 簡素化した / 訓練した / 計画した /
提示した / 読んだ / 売り出した / 発見した / 発明した / 判断した / 比較した
表示した / 分析した / 分配した / 分類した / 編集した / 補強した

■「成果」を表す言葉
売り上げた / 活性化させた / 安全にした / 維持した / 引き寄せた
影響を及ぼした / 加速させた / 解決した / 回復させた / 開始した
拡大した / 完成させた / 寄与した / 強化した / 決議した
導入した / 得た / 特定した / 納得させた / 発生した / 評価された
役立った / 予算に組まれた / 容易にした

自己PRや職務経歴書を書く時には、自分の言葉がアクションワードになっているかをチェックしてください。そうすると、あなたの能力や実績がより具体的になります。

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