早稲田大学大学院国際情報通信研究科の場合
早稲田大学大学院国際情報通信研究科では、個別入学資格審査について、確認と認定という2つの工程からなります。募集要項では、出願締め切りの30日前までに、個別入学資格審査の書類を提出するよう記載されていますが、実際は確認と認定の作業に半年近くかかっており(じっくり審査している)、受験時期も大幅に遅れる可能性があるとのことです。
担当の方によると、「この個別入学資格審査の背景には、社会で広く認められた業績を残している人や、社会的影響力のある人が入学しやすくなるように、という意図が込められており、したがって通常の学生だと、かなりハードルが高いと思ってください。」と、個別入学資格審査は難易度が高いと言っています。
「早稲田大学としては、本当は学位にこだわらず、同じ分野を勉強、研究している人は学力に差はあまりないと信じているが、どこかにハードルを設けないと、全ての方を一緒の扱いにすることは、今の日本の社会では難しい。」
早稲田大学大学院の個別入学資格審査では、「~を提出せよ」などの指示はありません。4年制大学卒と同等の学力を証明する書類、というのは、全て自己アピールのゾーンに入ってきます。
研究論文を提出する人もいれば、作品などを提出する人など、様々なようですので、質問者の方のように、取得済資格も自己アピールの1つとして使えると思われます。ただし、最終判断はその研究科の教授によって下されます。
ちなみに今まで個別入学資格審査を受けた人はいるそうですが、認定された人は外国人の方のみだそうです。この研究科自体の知名度が低いため、個別入学資格審査の社会的認知にはまだまだ時間がかかるようです。
早目に問合せを!
今回、3つの大学院に問合せをしましたが、どの院でも「個別入学資格審査には時間がかかるので、早い段階で、個別入学資格審査の相談や、問い合わせをして下さい」と口を揃えて言っています。基本的に個別入学資格審査は無料ですが、審査に通れば晴れて正式に受験となり、通常の受験料がかかります。また、放送大学大学院に取材した・『出願資格事前審査』徹底解剖の記事では、審査について詳しく説明してありますので、ぜひ参考にしてみて下さい。
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