クリップアートや図の挿入直後、自由に動かせないのはなぜ?
クリップアートやデジカメ画像を貼り付けた直後、ドラッグで移動しても、思うように動かせない経験をしたことはないでしょうか。これは、Wordの初期設定では、挿入直後に文字列の折り返しが「行内」になるためです。「行内」の場合、クリップアートや画像は行の内部に貼り付けられるため、周囲の文字はクリップアートや画像の前後に配置され、周囲には回り込みません。
「行内」は、クリップアートや画像を"大きい文字"ととらえる理解しやすくなります。文書中で文字を1つだけ大きくしたと想像してみてください。大きい文字の前後には、通常サイズの文字があり、前の行との間隔は広がります。サイズは大きくても、あくまで本文の文字ですから、前後の文字が動けば大きい文字も連動して動きますし、大きい文字を取り囲むように周囲の文字が配置されることもありえません。
文字列の折り返しが「行内」のクリップアートや画像は、サイズの大きい文字と似た性質を持っています。 |
「行内」のクリップアート・画像も、それと同じなのです。したがって、クリップアート・画像を貼り付けたあとで自由な位置に移動するためには、文字列の折り返しを「行内」以外、たとえば「四角」や「外周」に変更してから、ドラッグする必要があります。
しかし、Wordの初期設定は変更できます。「貼り付けたあとで、すぐに自由に動かせた方が便利」というなら、挿入直後の文字列の折り返しを自動的に「四角」や「外周」にすればOKです。今回は、その設定方法を紹介します(Word 2003とWord 2007の両方の設定を紹介します)。
>クリップアートの挿入直後の動作を確認する