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Word 2010 β版レビュー

2010年前半にリリースが予定されているOffice 2010のベータ版が公開されています。さっそくダウンロードして、試してみました。その試用レポートをお届けします。

井上 健語

執筆者:井上 健語

ワード(Word)の使い方ガイド

2010年前半にはリリースが予定されているOffice 2010。Word 2010 テクニカルプレビュー版レビューで紹介したバージョンがβ版となり、以下のサイトからダウンロード可能になっています。

http://www.microsoft.com/japan/office/2010/beta/default.mspx

もちろん、私もダウンロードして利用中です。β版といっても、完成度はかなり高いので、簡単な資料ならWord 2010やExcel 2010で作っています。動作が遅いとか、停止したりすることもないので、特に困ったことはありません。

というわけで、今回は、Word 2010 β版をレポートしましょう。テクニカルプレビュー版から大きく変化しているわけではないので、Word 2010 テクニカルプレビュー版レビューから変わったところ、紹介しきれなかったところを中心に紹介します。なお、扱ったWord 2010の正式バージョンは「14.0.4536.1000」です。

バックステージのデザインが変わった

Word 2010のβ版では、テクニカルプレビュー版にあった[Office]ボタンがなくなり、代わりに[ファイル]タブが用意されました。ただし、機能的にはテクニカルプレビュー版と同じで、ファイル、印刷、共有などをまとめて管理するバックステージ画面が表示されます。

テクニカルプレビュー版の[Office]ボタンは、[ファイル]タブに変化しています。機能的な変化は見られません

テクニカルプレビュー版の[Office]ボタンは、[ファイル]タブに変化しています。機能的には大きな変化はありません


バックステージ画面のデザインも、テクニカルプレビュー版から変化しています。以前は濃いブルーを基調にしたデザインだったのが、β版では比較的オーソドックスな白を基調としたデザインになっています。以下に、主なバックステージ画面を紹介しておきましょう。

●[情報]の画面
右側には現在読み込んでいる文書の情報が表示されます。アクセス許可の設定や互換性チェックを行うこともできます。
[情報]の画面……右側には現在読み込んでいる文書の情報が表示されます。アクセス許可の設定や互換性チェックを行うこともできます

[情報]の画面……右側には現在読み込んでいる文書の情報が表示されます。アクセス許可の設定や互換性チェックを行うこともできます



●[最近使用したファイル]の画面
最近読み込んだ文書ファイルの一覧から読み込めます。
[最近使用したファイル]の画面……最近読み込んだ文書ファイルの一覧から読み込めます

[最近使用したファイル]の画面……最近読み込んだ文書ファイルの一覧から読み込めます



●[新規作成]の画面
あらかじめ用意されているテンプレート、およびOffice.com上のテンプレートなどから新規文書を作成することができます。なお、Office.comは、従来のOffice Onlineに代わるサイト、あるいはOffice Onlineがリニューアルしたサイトではないかと思いますが、詳細はまだよくわかりません(該当するサイトも、いまのところ見当たらないようです)。
[新規作成]の画面……用意されている、Office.com(新しいOffice Onlineのサービス?)上のテンプレートなどから新規文書を作成することができます

[新規作成]の画面……あらかじめ用意されているテンプレート、およびOffice.comのテンプレートなどから新規文書を作成することができます。Office.comの詳細は、まだ不明です



●[印刷]の画面
印刷の設定を行う画面。右側には文書の印刷プレビューが表示されます。
[印刷]の画面……印刷の設定を行う画面。右側には文書の印刷プレビューが表示されます

[印刷]の画面……印刷の設定を行う画面。右側には文書の印刷プレビューが表示されます



●[共有]の画面
電子メールへの添付、SkyDriveへの保存、SharePointサーバーへの保存、ブログへの投稿、ファイルの種類の変更、PDF/XPSファイルへの保存などができます。画面は[SkyDriveに保存]を選択したところです。SkyDriveに保存すると、ブラウザ版のWord 2010で編集できるようになります(2009年12月14日原稿執筆時点ではWeb版はまだ利用できませんでした)。
[共有]の画面……電子メールへの添付、SkyDriveへの保存、SharePointサーバーへの保存、ブログへの投稿、ファイルの種類の変更、PDF/XPSファイルへの保存などができます。画面は[SkyDriveに保存]を選択したところです。SkyDriveに保存すると、ブラウザ版のWord 2010で編集できるようになります(原稿執筆時点ではWeb版はまだ利用できませんでした)

[共有]の画面……電子メールへの添付、SkyDriveへの保存、SharePointサーバーへの保存、ブログへの投稿、ファイルの種類の変更、PDF/XPSファイルへの保存などができます。画面は[SkyDriveに保存]を選択したところです。SkyDriveに保存すると、ブラウザ版のWord 2010で編集できるようになります(原稿執筆時点ではWeb版はまだ利用できませんでした)



これは便利! プレビュー形式の貼り付けオプション

編集関連の機能で注目したいのは、貼り付けオプションをプレビューできることです。たとえば、フォント・サイズ・色を設定したタイトル文字を選択し、クリップボードにコピーしたと想像してください。次に、[貼り付け]ボタンの[▼]をクリックします。すると、次の画面のように、[貼り付けのオプション]として3つのボタンが現れます。

[貼り付け]ボタンの[▼]をクリックすると、[貼り付けオプション]に3つのボタンが表示されます

[貼り付け]ボタンの[▼]をクリックすると、[貼り付けのオプション]に3つのボタンが表示されます


左から、[元の書式を保持][書式を結合][テキストのみ保持]というボタンです。マウスポインタをボタンに合わせると、カーソル位置にデータを貼り付けた状態がプレビューされます。これにより、データをそのまま貼り付けた場合、書式を貼り付け先に合わせた場合、文字だけを貼り付けた場合の3つの状態を、その場で確認できます。

同じことは、右クリックでもできます。以下の画面は、貼り付け先で右クリックした状態です。右クリックメニューに[貼り付けのオプション]として3つのボタンが表示されていることがわかります。

貼り付け先で右クリックしたとき表示されるメニュー。[貼り付けオプション]の3つのボタンが表示されます

貼り付け先で右クリックしたとき表示されるメニュー。[貼り付けのオプション]の3つのボタンが表示されます


そして、次の画面はボタン上にマウスポインタを合わせた状態です。

[元の書式を保持]ボタンにマウスポインタを合わせると、貼り付け後の状態がプレビュー表示され、メニューも透明になります

[元の書式を保持]ボタンにマウスポインタを合わせると、貼り付け後の状態がプレビュー表示され、メニューも透明になります


[元の書式を保持]ボタンに合わせていますので、クリップボードのデータが、そのままの書式でカーソル位置に貼り付けられているのが分かります(あくまでプレビューなので、仮に貼り付けられているだけです)。

その際には、右クリックメニューが透明になって、貼り付けたプレビュー状態が確認しやすくなっているのもわかると思います。

同様の機能はExcel 2010にも用意されていますが、Word 2010での文書編集でも、この機能はかなり便利に活用できると思います。

次のページでは、SmartArt、画像編集機能、リボンのカスタマイズについて見ていきます。
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