エクセル(Excel)の使い方/印刷・図形・共有機能など

エクセルで作る御見積書の作成例(2ページ目)

Excelを使って、実際の業務でも使用できる本格的な御見積書の作成例を紹介します。御見積書は、最も頻繁にやり取りされる必須文書ですね。ぜひここで、エクセルでの御見積書の作成方法をマスターして下さい!

緑川 吉行

執筆者:緑川 吉行

エクセル(Excel)の使い方ガイド


必要な文字を入力しよう!

どのようにセルを使うかがイメージできたら、入力できそうな文字を入力していきます。レイアウトを考えると、左側もしくは上側の文字ほど入力しやすく、右側もしくは下側へ向かうにしたがって、後から入力した方が良いでしょう。ここでは、「提出日付」「提出元名」「備考」「小計」「消費税等」「合計」以外の項目を入力してしまいます。



>日本語入力についてはこちらで詳しく解説しています!

列幅や行の高さを調整しよう


文字の入力が終了したら、印刷されるセル範囲を調べてから、列幅や行の高さを調整します。このとき、「数量」「税抜単価」「金額」は同じ列幅に設定しておくと良いでしょう。何となく、「数量」「税抜単価」「金額」の順番で列幅を広くしていった方が良いように感じます。

しかし、数量が多い場合や、単価が高い場合などもありますし、ひとつのセルには思った以上に多くの桁が収まるので、金額の欄も特別広く設定する必要もないと思います。返って、これらの欄の列幅はそろえておいた方が美しく仕上がります。



そして、見積明細として20行入力できるようにしたいので、明細見出しの下側に20行分、行の高さをまとめて設定します。「備考」や「小計」「消費税等」といった項目を入れるスペースを考えながら設定します。

以上より、ここでは、次のように列幅と行の高さを設定します。





セルを結合して罫線を引こう!

次のように各セルを結合して罫線を引きます。




タイトルとなる行は、印刷可能な範囲内の中央に配置します。




「品名・仕様」の欄は20行分のセルを結合しますが、ちょっと操作が大変ですね。このような場合は、1行目のみセルを結合してからコピーして、残り19行分に貼り付けると効率的に作業できます。





残りの項目を入力しよう!

「備考」は、複数行入力する可能性が高い項目なので、ひとつにセルに結合せずに、細かな行を残しておきます。また、「小計」「消費税等」「合計」欄は大きく表示したいので、セルを結合して作成しましょう。

「備考」の各行の高さを高くすれば、結合するセルの数が少なくなりますが、「備考」に入力できる行数をなるべく多く確保したいので、ここでは、行の高さを「12」に設定して、「小計」「消費税等」「合計」欄は3行1組で1行にします。





後は、「提出日付」「提出元名」の内容を入力すれば、入力作業はほぼ終了です!



最後の仕上げとして書式を設定しましょう!

あとは、全体的なバランスを見ながら、文字の大きさや太さ、セルの背景色などを設定して完成です!



なお、セルの背景色に色を設定しても良いのですが、私はモノクロをオススメします。プリントするコストも大きく違いますし、御見積書をプリントアウトしてFAXで送る場合などを考えると、あまり意味がないからです。

「御見積書はメールで送るよ」という方もいらっしゃるかもしれませんが、改ざん防止の設定やワークシートをPDF化する必要がありますし、先方での出力コストを考えると、やはりモノクロの方がオススメですね。

さて、ここで作成した御見積書は、プリントアウトし、記載事項を記入して使用する分には充分な内容になっています。しかし、記載事項はExcelで入力した方が効率的ですね。計算式や関数を入力すると、さらに便利になります。「エクセルで見積書の作成(計算式の追加)」の記事を読んで、御見積書の書式設定を強化し、計算式を入力して、より便利な御見積書にしてみましょう!
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