帰宅したいのに上司から残業依頼が
仕事だから我慢して引き受けるべきなのか、それともプライベートを優先して仕事を断わるべきなのか、誰もが悩むところです。どちらを選ぶのかは、その仕事の重要さとプライベートの重要さを見比べることから始まります。その仕事が納期の迫っている緊急かつ重要な仕事で、あなたでなければできない場合、上司の依頼を受けるべきでしょう。上司もあなたの能力を見込んで依頼しているはずです。プライベートの用事は、いくらでも代替ができますが、緊急な残業の仕事は、その時点で優先順位がトップとなった仕事です。そういった事情を読み取って「私が会社に貢献できるのであれば喜んで」といった態度で臨むことが、社会人のマナーです。
反対に、その日の夜に予定している用事が代替できないもので、かつ仕事の納期に猶予がある場合、「明日早朝出社して仕上げても結構でしょうか」と代替案を提示しましょう。
ここで大切なのは、「できません!」「嫌です!」といった子供っぽい返答をしないことです。打開策を探り相手に理解してもらうのが、大人の態度。敬語を使って、手短に説明することがビジネスマナーに則った対応です。
上司や先輩からのお酒の誘い
「上司と過ごす無駄な時間」「仕事を円滑にする場」など、どう捉えるかによって結果は変わってきます |
■上司や先輩とコミュニケーションを深めたい
参加してみるのがよいでしょう。話をしてみると、相手の意外な面が見えてくるかもしれません。また、上司や先輩は、社内で発表する前にあなたに企画案を聞いてもらい、意見を求めたいと考えているのかもしれません。あるいは人事の相談を持ちかけたいと考えているのかもしれません。アフターファイブにそういった仕事の話をしたがる上司は少なくない、ということを覚えておいてください。
■お酒やお酒の席が苦手だ
アルコールに弱い人や、人が酔っぱらって騒がしくしている場所を好まない人もいます。こういうタイプは、誘われないために日頃からアルコールが苦手なことをさりげなくアピールしておくとよいでしょう。それでも断わりきれない場合は、お酒をソフトドリンクに替えて、聞き役にまわるのもよいでしょう。
■どうしても断わりたい
曖昧な返事はせずに、自分の意志を伝えましょう。その場合も、誘ってくれた相手に配慮することを忘れないようにしてください。「誘っていただき、たいへん嬉しいのですが、本日は……」「申し訳ないのですが、本日は……」と切り出し、参加できないことを伝え、最後に「またの機会に誘ってください」と告げましょう。
■プライベートの時間まで会社の人といたくない
個人の考え方なので、それを無理に矯正する必要はありません。それでも「どうして会社の上司や先輩は部下を飲みに誘うのか」と一度考えてみることも大切です。酒が飲みたいから誘っているのではなく、コミュニケーションを取りたがっていることがわかれば、これまでと違った新しい視点を持てるように思います。後輩ができた時やチームリーダーになった時に、その視点はきっと役立つことでしょう。