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社会人としての身だしなみ! ビジネスマナーの基本

社会人としての身だしなみには、仕事に取り組む姿勢や誠実さ、品格の表現が求められます。よって、ビジネスマナーの基本ともいえます。今回は身だしなみの基本ルールを解説、男女別に身だしなみポイントを紹介します!

美月 あきこ

執筆者:美月 あきこ

ビジネスマナーガイド

社会人としての身だしなみはOK? ビジネスマナーの基本をチェック

ビジネスマナーとしての身だしなみ

ビジネスパーソンとしての身だしなみを整えましょう

ビジネスパーソンにとっての身だしなみは、もはやビジネススキルです。きちんとした身だしなみは、あなたの仕事に取り組む姿勢、清潔さや誠実さ、ひいては品格にもつながります。一緒に仕事をする相手に好印象を与える必須のビジネススキルなのです。

服装は各企業の社内規定に準じるので、業種・業態、部署、社風によって大きく異なります。それでも、ビジネスマナーとして心得ておくべき基本は同じです。人は外見で判断していることや身だしなみが大切な理由、身だしなみの基本ルール、男女別の好感度の高い服装・ヘアスタイルに関して解説します。
   

人は「外見」で他人を判断する! 好印象を与えたいなら見た目から

初対面の印象が後々まで相手の脳に残ることは知っていますか? それは初頭効果といわれているもの。良い初頭効果はその後のコミュニケーションを良く働かせ、悪い初頭効果を拭い去るには時間とエネルギーが必要になります

初対面の印象が後々まで相手の脳に残ることは知っていますか? それは初頭効果といわれているもの。良い初頭効果はその後のコミュニケーションを良く働かせ、悪い初頭効果を拭い去るには時間とエネルギーが必要になります

付き合いが長く、お互いに深く知り合っている仲の相手とならまだしも、初対面の人やよく知らない人については、身だしなみや態度など「見た目」からさまざまなことを想像し、判断します。そう、「人は見た目が9割」。人は外見で他人を判断するのです。

なかには「身だしなみといっても、毎日顔を合わせるのは気心の知れたスタッフばかりだから……」と考えている人は少なくないでしょう。さらに「大切なのは中身だ」と反論する人も必ずいます。

もちろん大切なのは中身ですが、人格や考え方、心の状態まで外見に表れるのだとしたら、やはり身だしなみをおろそかにできないはずです。
 

身だしなみ次第で相手は不快感を。身だしなみが大切な理由

「今日はやる気がない」とか「仕事では自信がないから、とにかくファッションで一目置かれたい」といった気持ちは、身だしなみに表われます。

身だしなみがいつもだらしなく、相手に不快感を与えているようでは、社会人として仕事に携わる自覚が欠如していると判断されても仕方ありません。本人はやる気で溢れているとしても、そのように判断されてしまうのです。「身なりで誤解されるのは不本意だ」と思うのなら、最初から中身と外見を統一しておけばよいのです。

外見は、あなたという人間に関する多くの情報を発していると自覚してください。人は外見をひとつの手かがりとして、相手とどのように向かい合うべきなのかを本能的に探ります。そして身だしなみは言葉よりも雄弁に、あなたの「中身」を語るのです。だから、身だしなみがとても大切なのです。
 

身だしなみの基本ルールは清潔・上品・控えめがビジネスマナー

マナーは主語を「私」から「あなた」へと変換する作業です。身だしなみも「自分がどう思うか」ではなく「相手がどう感じるか」を基準に考えることです

マナーは主語を「私」から「あなた」へと変換する作業です。身だしなみも「自分がどう思うか」ではなく「相手がどう感じるか」を基準に考えることです

価値観が多様化している現代の見出しなみの基本ルールは、どんなシーンであってもまわりの人に不快感を与えず、清潔感の漂う身なりをすることです。これはどの企業、どの職種や部署にも共通する基本原則といえるでしょう。

基本原則を守った上で、ささやかな自分らしさを発揮すればよいのです。最新のファッションを取り入れる人が、好感をもたれる業界や会社が増えています。その反対にオーソドックスなファッションが好まれる業界や会社もあります。ですから、それぞれが社風にそって微調整し、その業界やオフィス、得意先にとって好感の持たれる身だしなみを工夫する必要があります。まさに、空気を読むということです。

そうすると、どうしても主観に頼らざるを得なくなります。そのときにあなたを客観的に見る重要なモノサシが「清潔感にあふれる身なりかどうか」なのです。保守的な社内基準が定められている企業に勤める人も、カジュアルな服装が認められている企業に勤める人も、まわりの人に不快感を与えず、清潔感の漂う身なりをすること。実はこれこそ好感のもたれる身だしなみなのです。
 

男性の身だしなみは清潔感を! 服装、髪など身だしなみ確認ポイント

近年は、男性用スキンケア商品がヒットするなど、身だしなみに敏感な男性が増えています。それでも、いまだにファッションに無頓着な人は少なくありません。身だしなみに自信のない男性は、下記のことを再点検してください。ガイドが考える、清潔感の漂う男性の身だしなみのチェックポイントです。

■服装
  • スーツ、シャツはきちんとプレスされていること
  • 襟ぐりや袖ぐりに汚れのないシャツ
  • サイズの合った洋服を選ぶ
  • ビジネスに合った靴下(スーツに白い靴下はNG)
  • ビジネスにふさわしいオーソドックスなデザインの汚れのない靴
  • シンプルなデザインのネクタイ
■ヘアスタイル、スキンケアほか
  • 洗髪した整えられた髪
  • ヒゲの剃り残しのない顔
  • きちんと整えられた爪
  • アルコール臭、汗臭さ、ワキガ、口臭など体臭に気をつける
  • 額が脂でテカテカに光らないよう、こまめに洗顔
 

女性の身だしなみは上品さがカギ! 服装、メイクのビジネスマナー

女性の場合、職種によっては内勤の仕事につく人は制服着用、営業はスーツ着用といった規則が決められている企業も多くあります。それでも、男性に比べて選べるアイテムの自由度は高いはず。ガイドがセミナーや企業研修などを通じて感じている、女性の身だしなみのポイントを下記にまとめました。

■服装
  • 基本的なデザインで質の良いスーツ・シャツ
  • スーツの色は黒・紺・ベージュ・グレー・白などの定番カラー
  • サイズの合った洋服を選ぶ
  • 磨かれた靴
  • オープントゥやバックストラップサンダルは、カジュアルに見える場合もあるので注意が必要
  • ストッキングは肌色の無地が基本
■ヘアスタイル
  • 仕事の妨げにならないヘアスタイル
  • 暗い印象にならないようにサイドアップに
  • ヘアカラーは会社の規定があればそれに準じること
■アクセサリー
  • あまり目立たない控えめなもの
  • 小さく上品なもの
  • 金属同士がぶつかり合ってガチャガチャと音が鳴らないもの
■メイク
  • ビジネスにふさわしいナチュラルメイク
  • 派手なアイシャドーや太すぎるアイラインは避け、控えめなアイメイクを心掛ける
  • 不自然なほどのまつげエクステンションは避ける
  • カラーコンタクトはオフィスでは違和感があるのでアフターファイブに
 

不快感を与える男女共通の身だしなみNG例! 

まつげのエクステンションなど目力を強調するメイクが流行していますが、オフィスの蛍光灯の下ではミスマッチです。オンとオフのメイクを心掛けることもオフィスでのマナーです

まつげのエクステンションなど目力を強調するメイクが流行していますが、オフィスの蛍光灯の下ではミスマッチです。オンとオフのメイクを心掛けることもオフィスでのマナーです

「これは絶対ダメ」と思える、NGの身だしなみをまとめておきます。たとえば、露出度の高いファッションは、男女ともビジネスには不向き。そもそも、ビジネスシーンに過剰なセクシーさや汗くさいワイルドさは必要ありません。ヒールの高すぎる靴、厚底靴、ブーツなども好ましくありませんね。

■NGヘアスタイル
寝ぐせがついている、フケがあふれている、髪が異常に傷んでいる、その仕事にふさわしくない違和感のあるヘアスタイルをしている。

■NGヘアカラー
金髪、茶髪はビジネスシーンには不向き。

■NG洋服
汚れている、サイズがまったく合っていない、露出度が多すぎる、だらしない着こなしをしている。

■NG靴
汚れている、サイズが合っていない、カカトを踏んでいる、洋服とチグハグ、色とデザインがその職種に合っていない。例)ミュール、サンダルなど

■NGアクセサリー・時計
ケバケバしいもの、異常に大きいもの、歩くたびに音がするもの。

■NGメイク
アイメイクの色味などが派手なメイク。

きちんとした身だしなみを維持するためにも、以上のような心がけておきたいことをチェックリストにして、定期的に見返してみるのも良いかもしれません。
 

身だしなみはスムーズにビジネスを進めたいなら欠かせない

あなたが得意先の担当者や社内の人たちを毎日興味をもって見ているように、あなたも毎日多くの人に見られながら仕事をしています。身だしなみはとても重要なビジネスマナーです。なぜなら、身だしなみが相手に好印象を与え、仕事がスムーズに運ばれるケースが多いからです。得意先や周囲の人から興味をもたれ、結果的に良好な人間関係が築けるのです。

冒頭に述べたように、人は外見でその人を判断します。身だしなみがきちんとした人は、自制心と自己表現能力といった「セルフマネジメント」に長けた人だと判断されます。発想を変えるなら、身だしなみは社内外に向けた「自身のプレゼンテーション」だと心得てください。

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※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。

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