目標・目的を持つだけでモチベーションが高まる
目標・目的が明確な人はこんな表情はしないものです |
自分の人生で充実していた時期を思い出してみてください。自分で決めた目標・目的達成を目指して毎日を過ごしている時期は、忙しくともハリのある日々を過ごせていたのではないでしょうか。そのハリこそ、モチベーションが高い状態のことを示しています。
何かを目指すこと、つまり目的意識を持って行動することで、自分の行動の1つ1つが目指すべき目標・到達点につながっていくことが感じられ、やる気がさらに喚起されていきます。目標・目的を持つということは、それだけでモチベーションを高める効果があるのです。
しかし、「部長になりたい、役員になりたい」「お金持ちになりたい、高い車が欲しい」というような漠然として抽象的な目標では、持続力のあるモチベーションにつながりません。一時的に上がってもすぐに冷めてしまいます。
そこで大切なことが、目標・目的を明確化するということです。世の中で成功しているといわれている人々に共通していることは、他の人々よりもより具体的な目標や自分の将来像を抱いているという点。
これは世界的に有名な成功哲学の祖であるナポレオン・ヒルの成功哲学の3原則のなかでも1番目に提唱されています。ナポレオン・ヒルは鉄鋼王アンドリュー・カーネギーに依頼されてアメリカの成功者や大富豪を研究し、成功のための哲学を打ち立てた人物です。
彼によると成功者や大富豪に共通する3原則があります。
- 目標の明確化
- 余計に仕事をする習慣
- 絶対にやる、絶対にできるという揺るぎない信念
彼の提唱する成功哲学を要約すると「明確な目標を立て、綿密な行動計画を作り、揺るぎない信念を持って忍耐強く取り組むこと」が重要だということです。
よく野球選手は「3割30本30盗塁」と目標を定量化したり、「キャリアビジョンの描き方」で記したように、ワタミの社長である渡邉美樹氏も「夢に日付をつけなさい」と自分の目標に日付をつけて具体化することの有効性を説いています。成功している人ほど、定量化されて期限まで設けられた具体的な目標を持っています。
目標と目的を明確化することには
- 成功イメージ・到達点が具体的なため、その達成に向けての戦略も具体化される
- 戦略実行のプロセスで、自己評価しやすい(進捗状況管理・成長実感を得やすい)
上記によって、モチベーションのアップダウンの波を小さく抑えられるのです。方向性がしっかりと定まることで自分の行動にブレがなくなり、労力と時間の無駄を減らすことができます。目標の具体化は、モチベーションを高く長く保つ上で一番重要なことです。