起業・会社設立のノウハウ/フリーランスになる

起業vs会社勤め 本当の勝ち組はどっち?(2ページ目)

このまま会社勤めを続けるか、一度の人生、思い切って起業するか。なかなか悩むところです。そこで、それぞれのメリット、デメリットを考えながら、人生の勝ち組となるための決断時期とポイントを考えてみましょう。

執筆者:塚田 祐子

会社員でいることのメリットは?

会社員のメリット
正社員であることで得られる様々な保障は、安定した仕事環境を与えてくれます。
メリットは、何と言っても、雇用契約を結ぶことで得られる「身分の保障」です。先ず、毎月一定の収入が保障され続けるということ。この有り難味は、失ってみないと分からないものです。さらに、有給休暇、病気になった時の収入保障、社会保険(保険料の半分は会社が負担してくれます)、退職金制度など、正社員であればこそ得られる特典を享受できます。こうした安定した環境があればこそ、安心して仕事に取組むことができます。

また、自分の担当業務に集中できるというのも、組織で仕事をすることのメリットです。そこで、専門的なスキルを磨いていくこともできます。やる気になれば、社内の人材をブレーンとして、組織力を自身の力にしていくことも可能です。1つの業界、業種で経験を積んでいくことは、それ自体が実績、キャリアとなります。


デメリットは?

デメリットは、「選択の自由」が与えられないことです。基本的には、上司も部下も、仕事も自分で選ぶことはできません。会社の方針に従い、社風に合わせ、上司の命令に従わなければなりません。自分の考えや仕事のやり方と会社の方針が合わなかったり、取引先や社内での人間関係が上手くいかないと、かなりストレスになります。

雇用されている以上、会社の利益にどれだけ貢献できるかが評価の対象となります。自分がやりたい仕事に就いたり、自分のスキルを高めたいということが、会社の利益と一致することは、なかなか期待できません。前述のメリットで、長年勤務するとキャリアが形成できると書きましたが、逆に全くキャリアにならない業務を長期間担当させられることもあります。自分の市場価値を高めるような仕事環境を選ぶことが難しいという現実もあります。それと共に、給与体系は、企業で決められているため、いくら成果を出しても、その範囲を超えての生涯年収や成功を手に入れることはできません。

さらに、大企業といえども、いつ経営が悪化するか分かりません。いくら、会社のために一生懸命働いたとしても、定年を前にリストラの対象となるリスクが常にあることも念頭においておかなければいけません。

では、別の選択をしていたらどうでしょうか。
もし「独立」を選んでいたら……

人生の「勝ち組」になるには、次ページへ続きます>>
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