本屋さんに行って、独立・起業関連のコーナーで並んだ書籍を眺めていても、並んでいるのは、なぜか、『株式会社や有限会社設立の方法』、または『事業計画の作り方』や『ベンチャー立上げの成功法則』といった会社立上げに関する書籍がその独立・起業関連スペースを占拠している。
独立・起業に関する書籍は、タイトルから『転ばぬ先の杖』に関する本であるように読み取れる。しかし、実際はどうだろうか。
また、読者や多くの独立希望者からの問い合わせの中でも多いのが「おすすめの起業塾はありませんか」というもの。
都内20数箇所の起業に関する講座を見学してみると『起業塾』と呼ばれるものは、創業社長の立上げから現在までの会社の戦略・歴史や身の上ばなし、会社設立登記申請に関するものが多くをしめる。
起業・独立に関する書籍も塾も実際は、『その人の過去』と『制度』に関するものがその大多数をしめる。
ではこんな起業塾は将来独立・起業を考える人にとって本当に役に立っているのだろうか。