フリーランスの独立マニュアル |
【 独立準備2:自営計画を立てる 】 |
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【1】“計画倒れ”に終わらせない!!
独立するにあたっては、たとえフリーランスでも、「事業計画書」を作成することが必要です。個人事業用ということで「自営計画書」と呼ぶことにします。この計画書は、自分の年収を決め、自分の将来性を最大化するための作業となります。
「独立準備1:自分を知る」で、3年後、5年後どうなっていたいか、将来の自分の姿、目指すキャリアビジョンを描いておこう、とお話しました。
独立準備の最終段階では、そのビジョンを実現するために、“こうなりたい!”という願望を具体的な目標へ置き換えて、そこへ期限や目標数値を入れていきます。数値化をはかったところで、“よし、これならできそうだ!”と思えたら、めでたく『独立準備』は完了です。
今回は、その作業へ進むにあたってのイントロダクション。夢や将来ビジョンを、「絵に描いた餅」や、“計画倒れ”に終わらせないために、計画の立て方やそのポイントをお話します。
“計画倒れ”に終る原因とは?
では、“計画倒れ”に終る原因から、考えてみたいと思います。
■そもそも願望から先へ進めない
・“○○したい、夢は○○すること!”とは言うけれど…。夢は夢のまま、願望止まり。次の行動に移れない。独立への不安や経済的な心配もストッパーに。そして、何もしないまま自己嫌悪。
実は多くの方が、このような計画未然状態かも知れません。
■計画したが実行できない
・いつまでと期限を決めずに、一日、半年、一年延ばし。
・根拠もなしに、高い目標を設定、あとは“やればできる!”でおしまい。
・アレもコレもと欲張り過ぎ。結局、どれもが中途半端でいつしかペンディング。
・目標設定しても、その実現手段まで具体的に考えていなかった。
■途中で挫折してしまう
・次々にやって来る難題に頭をかかえ、耐え切れずに途中リタイア。
・目の前に立ちはだかる大きな壁に、自分の無力さを実感。自信を無くして挫折。
・頑張ってもなかなか計画通りに進まず、努力が報われなくて、やる気が萎えた。
どれも思い当たることばかり。目標達成なんて、よほど意思の強固な人でないと、と思えてきます。
それでは、どうやって計画を立てたらよいのか? 次ページへ続きます>>