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不況に強い!米国の新ネットビジネスとは?(2ページ目)

景気が悪くなり、「今、起業するのはちょっと不安…」と思う人も多いことと思います。しかし、この不況が逆にチャンスとなるインターネットのビジネスモデルがアメリカに存在します。

執筆者:日下 康幸


生まれるべくして生まれたクラウドソーシングというビジネス


お金
集団の知恵が不況ニッポンを救う?!
「Wisdom of crowd(集合知、集団の知恵)」という言葉があります日本語で言うと、「三人寄れば文殊の知恵」と言ったところです。1人で解決できないことも大勢集まれば解決できる、というのは、昔から言われていましたが、地理的に近いところにいるcrowd(群集)でしか集合知は成立しませんでした。

しかし、インターネットの出現で地理的な問題はなくなり、言語の壁を除けば国境を越え、世界中の人たちが群集として知恵を出し合うことが可能となりました。そこで発生したのが、クラウドソーシングという新しいビジネスモデルです。

クラウドソーシングのメリットは、専門家ではなく一般大衆に依頼することで、企業がコストを今までより抑えられることです。制作会社や広告代理店など、中抜きすることで利益を得ていた企業を挟まず、直接一般大衆に依頼することでコストを大幅に削減できるのです。

また、知恵を提供する一般大衆にとっても今まで特定の企業や団体に所属していなければ携わることができなかった仕事に関わることができ、自分の能力やアイデアを提供することで新たな道を見つけることも出来るようになったのです。

不況になると、企業は当然、コスト削減を行います。また職を失う人々も出てきます。その両方の受け皿となるのが、クラウドソーシングビジネスです。

「インターネットの進化」と「経済不況」、この2つがクラウドソーシングを今後さらに加速させることは間違いないでしょう。また、一度、このクラウドソーシングがビジネスとして根付けば、様々な業界のインフラとなる可能性も高いです。

日本では、前回の記事で紹介した「MILLION DESIGNS」を初め、Tシャツデザインのクラウドソーシングサイト「Teeple」、広告バナーのクリエイティブクラウドソーシングサイト「C-TEAM」などがありますが、まだまだあまり広まっていません。しかし、今後、クラウドソーシングの波は必ず日本にも押し寄せてくると思います。

ただし、一般大衆を「コストの安い外注先」と考えるのではなく、「知恵を貸してくれる集団」として尊重しなければ、この手のビジネスはなかなか成功しづらいと思います。

起業を考えているけど、ビジネスアイデアがない、という方は、「クラウドソーシング」という切り口でビジネスを考えてみてはいかがでしょうか?


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