起業・会社設立のノウハウ/フリーランスになる

コンテンツプロデューサーに求められる職能(2ページ目)

次代を支える産業として、コンテンツビジネスに注目が集まっています。しかし、現場ではプロデューサーの人材不足。業界をリードしていくプロデューサーには、どんな能力が求められるのか。最先端レポートです。

執筆者:塚田 祐子

求められるのはファイナンススキル!

優れたコンテンツがある!
映画を作りたい!
でも、お金がない…
『夢』は大きいほど資金が必要、自己資金ではどうにもならない。

ここで多くの人があきらめることになります。
では、『お金を集める方法』を知っていたらどうでしょう?

今回のセミナーは、コンテンツ業界で求められるプロデューサーの職能の中から、「資金調達力」へスポットを当てたものです。製作技術や企画力で勝負してきた製作プロダクション系のプロデューサーやクリエイターにとっては、ウイークポイントとして際立つのがこのファイナンススキルではないかと思います。

■ファイナンススキルとは? => 必要な資金の調達能力
・事業計画の作成(製作予算/収支見通し/リスク)
・資金提供者へのプレゼンテーション
・資金管理、資金提供者へのレポート、返済・リターン
・資金調達にかかわる法律や規制への基礎知識
・弁護士、公認会計士等の専門家の活用
(※セミナー配付資料より抜粋。)

スキルの内容を見ると、“出資を募って会社を起こす”ために必要なプロセスであることが分かります。独立系のコンテンツプロデューサーは、起業家といえるかもしれません。

次に“誰から資金を調達するか”ということが問題になります。会社を起こすケースでは、次のような手段が考えられます。
・自己資金
・家族、親族から借りる
・友人、知人から借りる
・銀行等金融機関から借りる

日本では、自己資金がなければ“借りる”というのが一般的です。しかし、資金調達の方法には大きく分けて2種類あります。

間接金融(金融機関からの融資)/返済要  →借入金+利子
直接金融(投資家等からの出資)/返済不要 →配当

大きな違いは、「出資」の場合は仮に失敗しても、「融資」と違って返済義務を負わないという点です。勿論、ハイリターンを望む投資家から出資してもらうのは容易なことではありません。しかし、やってみなくては分からない、というハイリスクなコンテンツビジネスでは、この「投資」による直接金融の方が望ましいといえます。

セミナーでは、この2つの資金調達の方法と特徴、そして、それぞれのリスクとリターンを踏まえて、プロデューサーはどの時点でどのような方法を選択すべきかについて解説されました。

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