起業・会社設立のノウハウ/起業・独立事例

起業して1年2ヶ月の女性社長にインタビュー(2ページ目)

仕事と子育てを両立できる社会を作るためにベンチャーキャピタリストを辞めて起業した株式会社キャリーナの浅野純子社長を紹介します。

執筆者:日下 康幸

起業して思った本音

キャリーナハーツ
浅野社長が運営するキャリーナハーツ
ここからは浅野社長の起業後の本音を伺っていきます。

ガイド:起業してから苦労した点は?

浅野社長:誰も知らない、信用力もない「キャリーナ」という会社の看板でビジネスを展開することが、何よりも難しいと感じました。社名に加え、私の本名は、アディックス(アシックスとアディダスを足して二で割ったような名前だとよく言われます)と言うので、「キャリーナのアディックス」と、名乗っただけで、相手の頭のなかをハテナマークで占領し、ただただ混乱を招くだけだと思い、旧姓を名乗ることに決めました。

ガイド:サラリーマン生活で起業とその後のビジネス活動に役立ったことはありますか?

浅野社長:ベンチャーキャピタリストとして、成功する会社、成長もしないが潰れもしない会社、潰れていく会社を間近で見ることができたのは、とても貴重な経験でした。物事には、必ず原因があり、その原因を正しく見極めることを今でも常に念頭に置いています。

ガイド:浅野社長にとって起業のタイミングはいかがでしたか?

浅野社長:会社勤めをしていたときに、もっと人脈を築いたりすることはできたと思います。ただ、私の場合は、子育てを視野に入れた就職活動のときに募った熱い想いがなければ、恐らく起業していなかったし、今もその想いがあるからこそ、辛いことがあっても続けていけるので、やはりあのタイミングしか無かったのだと思います。

ガイド:起業前に想像した自分と、今の自分は同じですか?それとも違っていますか?

浅野社長:理想の自分とは程遠いです。人の役に立ち、喜んでもらえるビジネスがしたくて起業しましたが、いつもたくさんの方々に支えて頂いてばかりです。いつかきっと、お世話になったたくさんの方々にこのご恩をお返ししたいです。

次のページでは浅野社長の素顔に迫ってみましょう。
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