起業・会社設立のノウハウ/会社設立・登記、物件選びの方法

会社名、それでいいの?(3ページ目)

事業計画を作るにあたって、会社名や事業名が決まっていないとなかなか本腰が入らないもの。これからあなたの看板になり、そしてブランド化していく会社名の付け方について考えてみましょう。

執筆者:日下 康幸

名称変更はお金がかかる?

社名変更
社名変更はお金がかかる

一度つけてしまった会社名を変更するのって実はものすごくお金がかかることだと知っていますか?名称を変更するだけで以下のようなお金がかかります。

・印鑑
・登記
・デザイン費用
・ネットサイト変更
・社員分の名刺
・今までの取引先への通知
・封筒などの印刷物
・上記の対応や銀行などの登録印の変更のための人件費

以上の金額だけでも簡単に数十万。そして、今までの活動により効果が現れ始めた活動の労力や費用分はゼロからにリセットされてしまいます。参考までに私が属していたコンサルティング会社は名称変更した際に、上記のような費用や社員のブランド教育を合せて1億円以上の出費をしたと聞いています。大手企業になり製品を作っているような会社になると更に大きくなるでしょう。無駄なお金を使わないように後々も使っていける名前にしましょう。

平成18年5月の新会社法施行によって、類似商号規制は撤廃されました。これにより、従来の類似商号調査をする必要がなくなりましたが、不正目的で、他の会社であると誤認される恐れがある商号を使用すると、侵害の停止または、予防請求を受ける可能性がありますので気をつけてください。

まとめ
起業の名称はあなたが今後名乗り続け、ブランドとして確立していく、あなたが愛していくものです。愛し続けることのできる名前を選びましょう。

そのためには、
・誰の目にも留まりやすいように、あいうえお順で上位に来る
・わかりやすいドメインが空いている
・インターネット検索で似たような会社名が少ない
・覚えやすい
といった角度から考えてみると良いでしょう。

私自身も、「Alike」という会社名を今回説明した基準で選びました。日本語表記なら「あ」、英語表記なら「A」で始まり、自分が実現しようとしていた「自分と環境が似た人が発信する情報が見つかるサービス」という内容を表わす単語で空ドメインを検索し、造語でなく誰もが知る単語として空いていた時には単純ですが起業運命を感じました。私自身もこの社名を誰もが知るブランドに育てて行きたいと思います。

<関連リンク>
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