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コンサルは究極のオンリーワンビジネスだ(3ページ目)

「週末起業を始めたい。でもこれといったネタがない…」そうお嘆きのあなた、コンサルタントになることを検討してみませんか?

執筆者:藤井 孝一

もちろんコンサルにも弱点はあります

コンサルタントの泣き所


もちろん、コンサルタントもいいこと尽くしではありません。経営コンサルタントの仕事は、一般に時間あたりの単価は高いと言われていますが、本人がその場にいなければお金にならない典型的な時間の切り売りです。また、スポーツ選手は、年俸○億を誇っても、自分がその場にいなければ一円にもなりません。時間の切り売りではありませんが、骨折すればそれまでです。

一方、コンサルタントは替えの利かない商売だからこそ価値があるとも言えます。ただ、時間に制約のある週末起業家にとってはなかなか大変です。中には「情報起業家にとどまっていたい」と考える人もいるかもしれません。しかし情報起業家には重大な泣き所があります。それは次の2つです。

・やがてネタ切れする
「情報を売る」と言ったって、発信してばかりでは行き詰まります。メールマガジンが続かないのは、たいていはネタ切れです。情報は自らの体験の中から得るからこそ価値があります。いくら安くても、どこにでも転がっている情報にお金を払う人はいません。

現役コンサルタントなら、コンサルティング経験の中で得たものを、誰にでも役に立つ普遍的な情報に加工して提供することで価値が生まれます。

こうした仕入れをせず発信するばかりしていてはやがて行き詰まることが目に見えています。だから、世に雨後の竹の子のように現われている「情報起業家」の多くが、ネタの陳腐化、そしてネタ切れのために次々と消えているのです。

・大したお金が取れない
コンサルタントとは、双方向性です。だから不労所得にはなりません。ただ、だからこそお金がもらえるとも言えます。個別の相談に乗り、ケースバイケースで対処するオーダーメードだからこそお客さんは高いフィーを払います。

一方、情報起業家の情報は一方通行です。だからお金が取れません。下手をすれば本を買えば済む情報です。本代との比較では大したお金はいただけません。

それに「インターネット上の情報は、無料」と言うのが、常識です。インターネットを調べれば相当の情報が無料で転がっています。希少な情報であっても、普及すれば陳腐化します。第一コピーされればおしまいです。有料メルマガの伸びがいまいちのは、コピーできるから、ということとも無関係ではありません。

情報発信にとどまるな!コンサルタントを目指せ!


情報発信だけでは、大したお金が取れないことを解説しました。しかし、そこに双方向性を加えれば、高い付加価値が生まれます。

仮に「書き手に質問すれば24時間以内に書き手から返事が返ってくる」なんてメールマガジンがあったらどうでしょうか?おそらく今の10倍の購読料が取れるのではないでしょうか。

週末起業は時間との戦いです。だから、情報を一度発信するだけでお金がもらえる情報起業はとても魅力的です。ただ情報起業には、これまであげてきたような弱点があるもの事実です。

ですから、週末起業家と言えども、単に情報を発信する情報起業家にとどまることなく、お客様と双方向性のやりとりをするコンサルタントを目指したいものです。もちろん週末起業家は、時間の制約がありますので工夫がいります。

例えば、eメール・コンサルティングという方法があります。ご存じの通り、私の主宰する週末起業フォーラムも、eメールだけでご相談をお受けしています。実はこれ、私の週末起業時代のアイデアです。私は週末起業時代、eメール相談専門で数社の顧問をしていました。クライアントが遠方だったからです。

メールで済むなら週末起業でも十分、複数のコンサルティングを受けることができます。「24時間以内に回答」としておけば、仕事が終わってから回答すれば済みます。お客さんも日本中いや世界中から参加してもらうことができます。

電話コンサルティング、なんていうこともやっていました。週一日30分~1時間程度、経営者の相談に乗り、月3~5万円のフィーを頂戴していました。用事があれば、事務所に出かけます。もちろんその際には、追加の報酬がもらえます。

最近は、経営者でもコーチングを受ける人が増えています。コーチングとは、コーチから様々な質問を受け、様々な気づきを得ることです。ビジネスの現場でも市民権を得てきました。このコーチング、一般には電話で受けます。そのためコンサルティングも、電話で受けるということに抵抗無くなってきました。

週末起業家は、本業があるわけですから、長期の出張も転勤もあり得ます。いざ、というとき慌てずに済むように、はじめからこうした仕組みを築いておきましょう。
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