起業・会社設立のノウハウ/会社設立・登記、物件選びの方法

起業する形態を考える(2ページ目)

独立する皆さんは、個人か法人か、法人化するなら株式会社かLLCかなんて頭を悩めていることでしょう。すっきりと自分向きの起業方法が見つかるよう、それぞれの特徴についてみていきましょう。

執筆者:日下 康幸

法人化する方がいいの?

印鑑
LLPやLLCでは自分以外も大きな権限を持つ

法人化するメリットとその他の形態についてみていきましょう。

法人化する理由
しかし、なぜ多くの人が法人化をするのでしょうか?その原因は明白で、法人の方が信用が得られる、またデザイナーなど一部のクリエイティブな業務を除いて法人でないと取引できない大企業が多く存在するからです。

私の場合は、創業最初の仕事が大手企業に直接契約いただくコンサルティング業務であったため、先方から法人化するよう指示があったため、最初から個人事業主という選択肢は選べませんでした。

株式会社以外の選択肢
平成18年5月1日に施行された「新会社法」から新設された企業形態にLLCとLLPというものがあります。起業を考える皆さんは一度は耳にしたことがあるでしょう。起業の形態を考えている方はこの目新しく、なんだか自由そうな響きに興味を持ち、LLCやLLPを選択肢に加えている方も多いのではないでしょうか?それぞれの特徴を見ていきましょう。

LLC(Limited Liability Company)
LLCとは有限責任社員のみで構成される合同会社のことです。
・有限責任。
・社員一名での設立が可能。
・原則、社員全員の同意が定款の変更、社員の入社、持株の譲渡で必要。
・株式会社と異なり利益配分や権限の配分が出資額と比例しない。
・取締役会や監査役が不要。
・法人格を有する。株式会社への組織変更が可能。

LLP(Limited Liability Partnership)
・有限責任。
・株式会社と異なり利益配分や権限の配分が出資額と比例しない。
・民法組合の特例であり法人格を有さない。
・課税対象が個人である組合員。

>色々と選択肢が出てきました。次のページでは、あなたの起業形態について見て行きましょう。
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