企業のIT活用/IT経営の基礎知識

101匹目の猿がウェブビジネスを成功に!(2ページ目)

Webビジネスにおいてはいかにクリティカルマスを越えるかが勝敗の分かれ目で、いったんクリティカルマスを越えれば急速に市場へ広まっていきます。そのための鍵が101匹目の猿です。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

Webビジネスでは101匹目の猿を見つけなければなりません

101匹目の猿を見つけることが大切
101匹目の猿を見つけることが大切
Webビジネスではクリティカルマスを越えることが大切です。

最近、簡単にSNSが構築できるようになったため、ネットショップがお客さんを囲い込むのにSNSをはじめたり、地域SNSをはじめたりする動きが出ています。しかし、開設したものの、うまく活性化していないSNSがたくさんあります。

開設前に相談があるのですが、主催者の多くはSNSのシステムを導入し、知り合いを招待すれば後はどんどん発展していくだろうと思っています。実際はそんな簡単なものではありません。

まず、主催者が1匹目の猿にならなければなりません。主催者が皆の発言を促す最初の書き込むをします。また何名かの協力者を作っておき発言が少ないようであれば書き込みをし、初めての人の書き込みがあれば適切なコメントをいれてさらに書き込みをしてもらう気にさせます。

中には20ほどのIDを取得し、サクラではありませんが、最初に盛り上げるための工夫をすることがあります。

SNS内で有用な情報が発信させるようになると、そのうち100匹目の猿、つまりクリティカル・マスに達します。ここまで普及させるのが大変ですが、クリティカル・マスをいったん超えると、急速に拡大していきます。SNSに限らずWebビジネスは皆、そうです。

考えてみれば昔のパソコン通信のシスオペは始めたフォーラムを皆にアクセスしてもらうよう苦労しながら運営していました。昔も今もネットビジネスにおいてはいかに101匹目の猿を確保するかが勝負になります。
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