FAXで発注が届く |
EDIとは企業間(BtoB)の取引情報を標準的な書式で電子的に交換する仕組みのことです。
以前はFAXによる発注が多かったのですが、FAXですと自社の生産管理システムに受注した情報を手で入力しなければなりません。人が行いますので勘違いやミスで数量、品番、納期を間違えてしまいクレームになることがあります。また多品種少量生産に対応するにも限度があります。
電子メールに発注データを添付して送ってもらえればコピー&ペーストで電子的に自社システムへ連携できますが、時々メールが消えてしまうことがあり信頼性の面で劣ります。
>> 送ったメールの1.02%が消える!
その点、EDIであれば電子的にデータ交換を行いますので人為的ミスを防げます。また入力時間などが不要になり、リードタイムが短くなります。
いいことづくめのEDIですが、中小企業がEDIを使うには、いろいろと課題があります。具体的にみていきましょう。
バラバラなWeb-EDI
インターネットが普及するようになり、大手企業では発注先に送っていたFAXをやめ、インターネット上で資材調達を行うようになりました。Webを使いますのでWeb-EDIと呼ばれています。BtoB取引は系列からメッシュに |
発注先毎に資材調達情報がWebに掲載されていますので、発注先はログインし、発注データをダウンロードします。系列企業で親会社が1社という場合はWeb-EDIに掲載された情報が自社への発注の全てですのでWeb-EDIを積極的に活用しています。
最近この系列取引が崩れています。親会社が下請企業を手厚く面倒みきれなくなった面もありますし、下請企業としても一社だけのつきあいですと親企業の意向に左右される価格付けになってしまいます。差別化した製品を持ち、複数の企業とつきあう方が価格交渉力が増します。
つまりメッシュ化された取引となり、複数の大手企業とやり取りするのが当たり前になりました。
問題は大手企業がWeb-EDIを各社の方式で作ってしまいバラバラになっている点です。つまりA社のWeb-EDIの仕組みとB社のWeb-EDIではやり方が違うということです。