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中小企業が使えるEDI 共通XML/EDI(3ページ目)

インターネット時代となり大手企業からの発注がFAXからWeb-EDIに変わりました。ただ中小企業にとっては大手企業ごとに仕様が異なるなど使いづらいものです。新しいEDIが登場します。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

共通で使えるEDIを作る

Web-EDIは中小企業には使い勝手が悪いものです。そこでバラバラではなく共通で使えるEDIの構築が期待されています。

ebXMLという世界単一電子市場の創造を目的とした団体がありますが、ここが大企業から中小企業まで、またどの業界でも使えるEDIの仕様を作っています。

現在、ebXMLに準拠した業界EDIが登場しています。
社団法人 電子情報技術産業協会 ECセンター ECALGA標準
ロゼッタネット ジャパン 情報機器、半導体・電子部品、半導体製造業界
共通仕様でEDIを使うことができる
共通仕様でEDIを使うことができる

ebXMLの普及促進組織でもあるECOM(次世代電子商取引推進協議会)では中小企業でも使える「共通XML/EDIフレームワーク」を提案しています。もちろんebXMLに準拠しています。

EDIの問題の一つに固定IPアドレスがないと使えないことがあります。中小企業の場合、インターネット接続はプロバイダー経由で接続することが多く、接続するたびにIPアドレスが変わります。これもASP型にして解決しようとしています。またWeb-EDIでは受注しか使えませんでしたが、中小企業、自らが発注するのに使えます。

XML形式ですので自社システムのデータ項目とEDI標準のデータ項目をマッピングすれば自社システムへも柔軟に連携することができます。

国は2010年に60%以上の企業が共通基盤EDIプラットフォームを利用し、50%以上の中小企業が電子商取引を行うことを目標にしています。

また経済産業省で中小企業戦略的IT化促進事業を実施していますが、採択されたテーマを見ると共通XML/EDI基盤を活用した「サプライチェーンマネジメントシステム」の構築などが並んでいます。

中小企業が本当に使えるEDIが間近に迫ってきました。


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