企業のIT活用/システム導入方法

ASPの正しい選び方(2ページ目)

経営資源の少ない中小企業にとってソフトを買わずにASPを活用するのが一番。ASP選びのコツについてみていきましょう。

水谷 哲也

執筆者:水谷 哲也

企業のIT活用ガイド

ASPサービスを選ぶコツ

ではASPサービスを選ぶ時のコツを見てみましょう。
ASPサービスのお試しで使い勝手を確かめる
ASPサービスのお試しで使い勝手を確かめる

同じようなサービスがあった場合、月額料金が安い方がよいのですが、『安物買いの銭失い』という言葉通りにならないようコストパフォーマンスで選ぶことが肝心です。

多くのASPサービスでは一定期間のお試しを設定しているところが多いので、まずは使ってみて使い勝手を確認することが第一です。機能が豊富な方がよいかと言えば、反対に使いづらい時もあります。

また必要な機能の前にASPを使って何がやりたいかを洗い出しておくことも大切です。例えばグループウェアの導入で、最初は社内だけでよいと思っていたのが社外の協力会社を巻き込んだプロジェクト組織でもグループウェアを活用したいというニーズがあるのなら最初から外部とプロジェクトが組めるASPサービスを選びます。

どうしても別のASPサービスに乗り換えることもあるので、データをテキストやCSV形式など汎用的なデータとしてバックアップできるかどうかもチェックポイントになります。

ASPサービスを提供している業者選びのコツ

ASPサービスは比較的小規模なシステムで構築することができ、ベンチャーなども含め小さなIT系企業が多く提供しています。

小さな企業が多いので、リスクとして考えられるのが倒産や事業停止によるサービス停止です。会社案内などである程度、信用情報を確認することも大切ですし、また大手と組んでいるASPサービスですと、その分、安心です。

例えばASPサービスでレンタルサーバーを借りる場合、小さな会社ではレンタルサーバーをビルの一室に置いている場合があります。その分、料金も安いのですが地震などがあればサービスの持続性には問題があります。ただIDC(インターネットデーターセンター)のようなセキュリティや耐震性も高いところは、それなりの価格になります。

対応の早いASP業者もおすすめです。例えばASPの機能にない機能について質問すると、リリース予定などを教えてくれるASP事業者であれば安心できます。対応予定がなくても他の方法での実現方法など質問に答えてもらえば、やはり安心できます。

ASP事業者のサイトを調べて過去のバージョンアップの頻度を確認するのも有効です。よく更新されていれば力を入れていることが分かります。サイトのFAQが充実しているかどうかも重要な判断基準です。

また検索エンジンで運営会社名やサービス名を入力してブログなどで評判を調べるのもおすすめです。


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