第4位 レノボがIBMのパソコン事業を買収
年末にとんでもないニュースが飛び込んできました。中国のレノボがIBMのパソコン事業を買収するという報道です。レノボがIBMのパソコン事業を買収 |
IBMのパソコンと言えばIBM PCですが、IBM PCがオフイスへ本格導入された初めてのパソコンでした。
登場したのは1981年と今から20年以上も前です。既にアップル社がアップル2を市場に出していましたが、まだまだホビイストの世界でした。
パソコン市場へ、いよいよ巨人IBMが乗り出してきたと業界が騒然としたのが1981年です。トップシェアをにぎっていたアップル社は「IBMを歓迎します」と広告で迎え撃ちましたが、またたくまにIBM PCはベストセラーパソコンとなりました。
汎用機などでは常に最新の自前技術で開発してきたIBMですが、パソコンでは既存技術を組み合わせ、基本OSも当時従業員20名ほどであったマイクロソフト社に依頼しました。オープンな技術が使われたことによりサードパーティから色々なビジネス・ソフトが提供され、パソコンがオフィスへどんどん入っていくことになります。
ただパソコンの隆盛がやがてダウンサイジングの波となり自社の汎用機ビジネスを苦しめることになるとはIBMも予想していませんでした。
この伝統あるIBM PCがIBMの事業でなくなるとは時代の象徴ですね。現在のパソコンは組み立て産業に近く、もはやサービスで勝負する時代になったというIBMの判断なのでしょう。
(参考)ガイド記事 どうなるThinkPad |
「ノートパソコン」上倉さんのガイド記事です。 |
第3位 消費税の総額表示
2004年4月1日から消費税が総額表示に変わりました。3月31日を臨時休業にして店内の値札を入れ替えたショップも数多く出ました。消費税の総額表示 |
また総額表示に対応できない古いPOSレジの入れ替えなども行われ、システム販売会社や機器メーカーにとっては特需となりました。しかし現場では様々な混乱が発生しました。
(参考)ガイド記事 何で1日の売上が1億もあるの |
家族経営の小売店で4月からの消費税総額表示に対応するためにPOSレジのオフコンをPCシステムにリプレースしたところ1日の売上が何と1億円以上になるトラブルに。 |
(参考)ガイド記事 消費税総額表示への奮戦記 |
「暮らしの税金」田中さんのガイド記事です。 |
2004年、消費税も含めた電子申告がスタートしました。税務署に行かなくても会社や自宅のパソコンから申告が可能となりました。ただ医療費控除を受けるような場合、医療費の領収書を別途、税務署に送らないといけないなど使い勝手の上ではまだまだ工夫が必要です。ですが2004年は一歩足を踏み出した年です。
(参考)ガイド記事 給与所得者に年末調整が消える時 |
確定申告時、税務署に行かず自宅や会社のパソコンから申告できるようになります。これが電子申告です。またあわせて年末調整の廃止が検討されています。つまりサラリーマンも確定申告を行う時代が近づいています。 |
(参考)ガイド記事 電子証明書が必要になります! |
近い将来、皆さんの会社でも電子証明書が必要となります。電子証明書というのは自宅や会社から行政手続きを行う際に証明となるもので実印のようなものです。 |
いよいよ第2位、第1位の発表です。