前回のガイド記事『ABC分析を行う』の続きです。今回は季節変動のある製品の需要予想についてみていきます。

季節変動って何?

季節変動は様々な要因で発生します。
暑い季節はビールの販売が伸びる
暑い季節はビールの販売が伸びる

一般的にニハチ(2月8月)は売上が少なくなる季節ですが、業種や扱う商品で様々な季節変動があります。暑い季節はビールや清涼飲料水の販売が伸び、梅雨前は傘やふとん乾燥機など雨に関する商品の販売が伸びます。

また暦や習慣も影響します。お中元、お歳暮、バレンタインディ、クリスマス、年末などはよく商品が動きます。また3月になると入学、進学、就職祝いの商品がよく出ます。

季節変動以外には循環変動があります。循環変動というのは景気変動のように大きな周期で動く変動のことです。10年周期のジャグラーの波のように規則的に変動します。

不規則変動というのもあります。パブリシティーなどがそうで、例えば『発掘!あるある大事典』に取上げられると店頭から紹介された商品がなくなってしまいます。また異常気象や価格を改定したことで需要が変動したりします。

テレビのような突発的な需要は別にして季節変動がある製品では需要予想の精度が重要になります。需要を多めに見積もり、作りすぎると不良在庫になり、反対に少なめに見積もると失注(受注できない)に結びついてしまいます。

月別平均法を計算する

さて前回に引き続き在庫管理について相談している会社です。

アドバイザー:「製品Cは見込生産で季節変動が多いので、もう少し精度を上げた需要予想をしましょう。」

社長:「どうすればいいですか?」

アドバイザー:「いくつか方法がありますが、まずは単純な月別平均法からみてみましょう。月別平均法は過去の月ごとの平均値から計算をします。」

社長:「どう計算するのですか?」
月別平均法で計算
月別平均法で計算

アドバイザー:「過去の月別の数字から計算します。例えば3年分の1月のデータがあれば3年分(4,900、5,100、4,900)を足した『14,900』を分子にします。全体合計は184,200ですのでそれを12ケ月で割った『15,350』を分母にしてパーセントを計算します。」

社長:「なるほど、1月なら月平均の97%ぐらいの需要があるということですね。」

アドバイザー:「その通りです。簡単な方法ですが勘や経験で需要予想をするよりも精度を上げられます。月別平均法をざっと見ると寒い時期は需要が少なく、春から秋にかけて需要がありますね。次は連関比率法で求めてみましょう。」

次は連関比率法です。