経営方針でKPIは変わる

会社としてどういう経営方針でいくかでKPIは変わってきます。

例えば財務の視点からみてみると売上を伸ばすことを重視するのであれば毎月の売上高がKPIとなります。売上よりも今年は経費削減、生産性向上を主眼におく場合は売上高営業利益率が重要になります。この場合は毎月の売上高営業利益率がKPIとなります。

先ほどのセミナーの事例では広く集客するのであれば申込者数がKPIとなりますが、セミナーで集めた顧客に商品を売ることが求められるのなら性別、年齢層、住所ごとの申込者数がKPIとなります。

中小企業でKPIを活用する

中小企業がKPIを活用するにはどうしたらよいのでしょうか。
スケジュール表にKPIを入れる
スケジュールにKPIと目標値を入れる。


 
毎月の売上高目標をKPIとした場合をみてみましょう。

年間の売上高目標を季節変動を加味して各月の売上高目標に落とし込みます。毎月の試算表で月間売上高をチェックし、各月の売上高目標と比較します。

図のように最初はエクセルでかまいません。まずはKPIを考えて設定しモニタリングすることが大切です。

自社で試算表を作っているのなら試算表からKPIを計算するのに必要なデータを抜き出し、目標値と一緒に飛行機のコクピットのように計器表示するようなプログラムを作成するとさらに分かりやすくなります。目標を下回れば計器板に黄色を、大きく乖離すれば赤色表示するようにするとより分かりやすいでしょう。
コクピット
コクピット経営へ

飛行機のパイロットがコクピットにある計器版を見るように、現在の売上高はどうなっているのか、利益率は順調に確保できているのか画面で把握することができます。

昔のプロペラ機のような勘と経験に頼る目視飛行の経営ではなく計器をしっかり見て会社を経営することがKPIの目的です。

KPIはバランス・スコアカードという経営戦略のツールの一部です。バランス・スコアカードをサポートをするためのソフトが販売されており、大企業では実際に飛行機のコクピットのように会社の経営状況を画面で見られるようにしているところもあります。
→ QPR ScoreCard目標値との乖離で赤や黄色表示しています。

ぜひKPIを導入しましょう

成り行きで経営するのではなく、指標を決めて経営する場合の羅針盤となるのがKPIです。

経営目標を実現するには何をモニタリングしないといけないかKPIを決め、目標値を設定します。KPIを計算する基礎データをいかにタイムリーに集めるかが勝負です。

毎月の売上高をKPIとして決めても依頼している税理士事務所から試算表が届くのが月末に締めてから1週間後では手を打つタイミングが遅れてしまいます。会計ソフトの導入など業務プロセスの改善が先です。

中小企業の多くは、大雑把な目標は決めていますがきめ細やかな目標は決めていません。まずは何か指標を決めぜひ実行してください。

KPIをモニタリングすることにより手を打たなければならないタイミングを逃すことがなくなります。手遅れになるのをぜひ防いでください。

最初は紙ベースでもかまいませんが、活用できる指標であればIT化もぜひ考えてください。それが利益を生む情報化投資になります。

(参考)おすすめINDEX経営・IT戦略
IT導入にあたっては全体の経営戦略をまず立て、それをみすえたIT戦略を立案しましょう。バランススコアカード等、戦略立案に参考となるサイトを紹介いたします。

(参考)ガイド記事ボート型経営からの脱却
会社を取り巻く経営環境の変化スピードがどんどん上がっています。IT導入を行い、ボート型経営からカヌー型経営への脱却を考えてみてはいかがでしょうか。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。