初心者向け会計ソフトとして定評のある弥生株式会社の弥生会計です。特に簡単取引入力はマウスクリックだけで仕訳ができる優れものになっています。
弥生株式会社は1978年設立の「日本マイコン株式会社(弥生会計)」と、1980年設立の「株式会社ミルキーウェイ(大番頭)」を起源としています。
2003年4月から現社名である「弥生株式会社」になっています。
弥生会計は1987年に日本マイコンから発売された弥生シリーズが元になっていますが、株式会社ミルキーウェイと統合後に大番頭のノウハウを吸収してかなり洗練されたソフトとなりました。
特にデータの入力が初心者にやさしく、直感的にできます。
今でこそJDLIBEX出納帳3等の初心者向けの会計ソフトがたくさん登場するようになりましたが、少し前までは仕訳ができなければ使えない会計ソフトがほとんどでした。
弥生会計は中小零細企業の視点に基づき開発され、入力画面の設計や操作方法がシンプルになっている点が評価できます。
では弥生会計を使うための最初の設定について見ていきましょう。
弥生会計の導入
●データの新規作成
業種や業種区分などを登録します。また会社名や期なども登録します。
●消費税設定ウイザード
課税・免税業者などの消費税に関する設定を行っていきます。業種区分や消費税の各項目については消費税の設定方法(1)を参照してください。
●導入設定ウイザード
事業で使う預金口座などを設定します。銀行名と口座の種類、残高を入力していきます。また取引先の名称などをこのウィザードで入力します。
後で変更や追加が出来るので分っている範囲で登録します。
●科目リスト・部門リスト
基本的な勘定科目名は登録されていますが、独自に使いたい勘定科目名があれば登録をします。また弥生会計は部門別管理ができますので必要であれば部門名を登録します。
●補助科目・勘定科目残高入力
勘定科目毎に期首残高を入力していきます。期の途中で会計ソフトを導入する場合は、前月末の締め日の残高を入力していきます。
導入時の設定は以上で、この後すぐに弥生会計を使うことができます。
では、弥生会計の優れもの機能である簡単取引入力をさっそく見てみましょう。