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キャッシュフロー計算書の考え方~実践編

今回が“キャッシュフロー”3回シリーズの第3回になります。今回は、キャッシュフロー計算書を作らなくても、ざっくりキャッシュフローを把握する方法をお伝えします。

キャッシュフロー計算書を作るには

キャッシュフロー計算書実践編
前回、キャッシュフロー計算書の読み方をご説明しました。営業CF、投資CF、財務CFの3つの区分があり、おおまかには営業CFと投資CFの合計額(=フリーキャッシュフロー)の範囲内で、借入返済(財務CF)を行うことがベスト、ということでした。

では、このキャッシュフロー計算書を作るにはどうすればよいでしょうか。最近の会計ソフトなどには、このキャッシュフロー計算書を作る機能が付いている場合もありますので、それを使って頂いても構いません。

ただ、そうでない場合、自社で一からキャッシュフロー計算書を作るというのは、ハードルの高い作業です。ではどうすればよいでしょうか。

まずは2期分の決算書を準備

実は、正確なキャッシュフロー計算書を作らなくても、おおまかなキャッシュフローの流れを知る方法があります。今回はその方法をご紹介したいと思います。

まず、自社の2期分の決算書を用意して下さい。会計ソフトで2期比較決算書が出る場合は、そちらの方がよりベターです。この2期分の決算書からキャッシュフロー計算書に必要な情報はほぼ全て手に入ります。

最初にすべきことは、現預金が1年間でいくら増減したかを知ることです。2期分の決算書があれば、電卓で簡単に計算できます。2期比較決算書の場合には、その増減まで決算書に記載されていますので、一目瞭然です。ここでは、仮にA社の現預金は100万円増えていたとします。

では、なぜ100万円増えたのでしょうか。本業でのキャッシュフローが良かったからか、新規で融資を受けたからか、それとも何か固定資産を売却したからか、いろいろな理由が考えられます。次にそれを確認していきます。

>借入金の増減と固定資産の増減をチェック、続きはこちら

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