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節税に役立つ年計表の作り方(2ページ目)

いつもご覧になっている試算表や決算書、「分かりにくいんだよな?」という方も多いのではないでしょうか。今回は試算表、決算書を見るコツ、お教えします。

今村 仁

執筆者:今村 仁

中小企業・個人事業主の節税対策ガイド


数字はグラフ化して見ることが大事

ツールの2つ目は「比較」です。当期の売上を前期や前々期の売上と比べてみたり、同業他社の売上と比べてみたり、様々な比較をすることで、また違った面が見えてきます。

最後のツールは「グラフ化」です。「推移」や「比較」を利用する際に、是非折れ線グラフや棒グラフなどにして見てください。数字は「グラフ化」すると、思った以上の効果を発揮します。この「推移」、「比較」、「グラフ化」の3つをうまく利用することで、試算表や決算書もより「使える」ものになっていきます。

年計表を作ってみよう

最後におすすめしたいのが「年計表」の活用です。

「年計表」とは毎月、その月以前1年間の数字を集計し、その集計した数字を1年分並べたものです。集計する対象は売上でも、営業利益でも何でも構いません。

例えば1月から、売上の年計表を作るとします。

まず1月は、昨年の2月から今年の1月までの売上を集計します。次に2月は、昨年の3月から今年の2月までの売上を集計する、といった具合に、これを12月まで続けて、その数字を並べると、売上の年計表の完成です。

年計表の特徴は、常に1年間の数字が集計されているため、季節変動が排除され、純粋に数字の傾向が把握できることです。

もちろん、これもグラフにしてみて下さい。思わぬ気付きがあるかもしれません。

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