◆屋内消火栓の使い方
マンション各階の非常階段脇などにある屋内消火栓設備ですが、水源(消防用水)・モーター・ポンプ・ホースおよびこれを収納する消火栓ボックス等から成り、火災発生時にモーターおよびポンプを起動させて消火に必要な放水圧力や放水量を確保し、ホースを延長して放水消火するものです。
ホースの長さは30メートル(15メートル/1本のホースが2本連結されています)あり、毎分130リットリ以上(以上「1号消火栓」の場合)の放水量があります。消防訓練では実際に同設備を起動させ、放水まで体験することができます。
実際に放水すると、かなり強い圧力がかかるのが分かる
正しい屋内消火栓の使い方
- ひとりでは操作が困難なので、3人は集める
- パネルを開き、ホースを引き出す
- ひとりはホースの筒先をもち火元へ近づく
- ホースが長いのでひとりはホース途中で補助する
- 残りのひとりは操作盤の操作を行う
- 火元そばへ到着したのを確認したら放水の合図を行い
- 最初に「開閉バルブ」を開き
- 続いて「起動ボタン」を強く押す
- モーターが作動しはじめ、ホースへ水が入り込んでくる
- 途中でホースが屈折していると十分な放水量が確保できないので注意する
- 放水がはじまるので消火作業に集中する
「開閉バルブ」を開いただけでも放水はしますが、「起動ボタン」を押してモーターを作動させないと水圧が低く十分な消火が行えません。是非、覚えておいてください。
次ページでは正しい119番の仕方についてです。