大学生の就職活動/就職活動の準備

ダイソー社長「夜逃げ」が成功につながる時(4ページ目)

みなさんの就職活動は「必死」だろうか?「妥協」だろうか?「必死」になって傷ついたならきっと報われる。「妥協」した結果なら報われることは無い。満足できる就職活動かどうかは、君の「必死」さで決まるのだ。

執筆者:見舘 好隆

みなさんの就職活動は「必死」だろうか?「妥協」だろうか?

夜逃げ。
ちり紙交換。
お客様からの「安物」呼ばわり。
時間が無いから始めた100円均一。
トラックの火事。

矢野さんはずっと「不運な人生だ」と自分を嘆いていたそうだ。
でもやっと、あの夜逃げも、火事も、すべての試練のおかげで、今があると思っている。今や試練を感謝しているそうだ。

矢野さんは今も「不安」だそうだ。今売れている商品が、明日売れるかはわからない。100円ショップはいい商品を品定めして買うところではない。一つだけ買おうと思って来店し、気がついたら2個も3個も買ってもらえるかが勝負。よって、いつも新しい商品が売ってなければ、すぐに飽きられてしまう。飽きられた時、ダイソーは終焉する。その「不安」に対して、矢野さんは特に戦略を持っていない。ただ今まで同様、そして今まで以上に「今に必死に生きる」ことこそが、ダイソーのミッションなのだ。


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みなさんの就職活動はどうだろうか?

もちろん、戦略は必要だ。戦略に関してはたくさんの記事に今まで紹介してきた。

「やりたい事へ辿り着くための戦略」
「面接を突破する戦略を立案する」
「就職活動に成功する5つの法則!」
「機会によって自らを変えよ!」
「自己分析なんか、もうしない!」

しかし、あくまでも戦略はフレームワークであり、ワークを実施するのはみなさん自身だ。そのワーク一つ一つを矢野さんは「必死に生きているのか?」ということを問いかけているのではないだろうか?

「必死」なんて、あまり格好のよい言葉じゃない。でも、私自身も振り返ってみれば、「必死」に努力したことしか、今手元に残っていないことも確かだ。

妥協したり、サボったり、手を抜いたことは全て自分に跳ね返り自分を傷つける。その傷は今でも痛い。

でも「必死に努力して苦労した」傷は、今でも愛らしい。誇りに持っている。

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みなさんの就職活動は、「必死」だろうか?
それもと「妥協」だろうか?


「必死」になって傷ついたなら、心配しなくていい。きっと報われる。
「妥協」した結果、うまくいっていないなら、それはまずい。報われることは無い。

矢野さんの夜逃げも火事も、「必死」な上での不幸だ。だからこそ今は糧となっている。それが単なる「妥協」によって引き起こされたものなら、今の矢野さんはきっといないだろう。



就職活動に全戦全勝はあり得ない。必ず失敗するだろう。

でもその失敗は「必死」だったのか、「妥協」だったかのか。

満足できる就職活動だったかどうかは、

あなたの「必死」さで決まるのではないだろうか。





※矢野さんのお話は、首都大学東京・オープンユニバーシティでお聞きしました。

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