大学生の就職活動/就職活動での業界・企業研究

なぜJTBが就職先人気ランキング1位?(4ページ目)

会社訪問を通して、会社の空気を肌で感じる。イメージで選ぶのではなく、現実とすりあわせを行い、働く場所を決める。現実との不一致から脱却するためにも、必ず行うべき作業なのだ。

執筆者:見舘 好隆

会社訪問は、とても楽しい作業です!

先輩訪問や会社(店舗)訪問は、以下の記事に詳しく書いたので再読して欲しい。 ここで「会社訪問」の醍醐味を少し書いてみよう。

先日仕事で私は、「NTTドコモ」の本社に行った。むむう、お洒落なオフィスだ。受付には煌びやかなお姉さんが凛としていて、打ち合わせスペースもお洒落である。こういうところで働くと、高飛車になっちゃいそうで怖いくらい、かっこいいオフィスだ。

同じく仕事で、「電通」の本社へ行った。おーっとなんて近未来的なオフィスでしょうか。とにかくエレベーターに載って上り下りするだけでワクワクモノである。アメリカ映画の主人公になった気分。東京湾大華火祭には、休日出勤したいですね。

プライベートで覗いたのが、「エイ出版」の本社。通販で買ったグッズの受け取りに行ったのだ。田園都市線用賀駅徒歩7分。閑静な住宅地の中にある。オフィスには自転車がたくさん置いてあって、多分自転車通勤している社員が多いと思う。さすが『湘南スタイル』『サーフトリップジャーナル』『CLUB HARLEY』など、スタイリッシュなライフスタイル誌を発行する出版社。都内の雑踏の中では作れないのだろう。

こんな感じで、会社巡りは、自分が働けるかどうかを確認する、とても大切で、とても楽しい作業なのだ。



iモードの立役者、松永真理さんが大学4年の時、リクルートに入社を決めた時のエピソード。

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赤羽(松永さんの大学OB)は話もそこそこに、各フロアーを案内して回った。

「ここが出版部、あの販売チームのお兄ちゃんたちは荒っぽいけど、編集のお姐さんさんたちは怖くないから安心して。この本、一冊どうぞ」
「ここは、営業部。ほら、あそこに小さい櫓があるでしょう。あの鐘を、朝、ついてますよ。これが名物の、垂れ幕」
「ここは、企画制作部。広告のコピーを書いたり、デザインしたりするところ。こういうダーツもあるんだよね。」

(中略)エレベーターを使わずに階段を使って移動していると、すれ違いざまにいろんな人が話しかけてくる。
「赤羽さん、昨日は新宿だったんですか?」
「今日の夜、あいてません?」
「ちょっと面白いこと思いついたんで、また相談に行きます」

(中略)会社のなかの日常が、そのまま顔をのぞかせている。私は、気に入った。

ここなら、ちゃんと皮膚呼吸ができるような気がした。

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(出典:『iモード以前』松永真理著)


会社の空気を肌で感じる。イメージで選ぶのではなく、現実とすりあわせを行い、働く場所を決める。


単純だけど、必ず行うべき作業なのだ。



※もちろん社内にはアポが無ければ入れません。よって、先輩訪問のアポのときに、さりげなく社内を覗かせて欲しい旨を伝えるのがよいでしょう。

※この本は買うべきです。
『BRUTUS No. 540 大人の会社見学。PART 1 世界編』
『BRUTUS No. 541 大人の会社見学。PART 2 日本編』

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