堂々と「教育実習のため」と言おう!

教員

教育実習・教職課程は教師の免許を取るだけが目的ではない。インターンシップと同じで、目標設定→トライ→検証し、得たことをまとめれば、それは立派な成果だ。

「就活の面接と教育実習の日程が重なってしまった!」これは教職を取っている大学生が必ずぶつかる問題。

「私は教職課程を取っていて、5月20日から31日まで、母校の高校で教育実習を行わなければなりません。しかし、今すぐ教員になる気持ちはなく、今は旅行業界を目指して就職活動を行っています。教育実習中に、企業の面接や筆記試験が行われることもあると思うのですが、このような場合は、あきらめるしかないのでしょうか?」

就職活動と教育実習は重なりやすい時期にある。かつ、教育実習は2~3週間と長く、指導案作成にも時間を取られ、就職活動と並行して行うのはかなり難しいだろう。

しかし、ここでしてはいけないことは、以下の二つ。
    • 単位取得を諦めること。
    これは君のアイデンティティを失ってしまうことだから、絶対にしないで欲しい。教育実習は「単位付きの授業」だ。君は目的を持って教育実習を履修したはずだ。それなりの準備もしてきたはずだし、教壇に立つことで何かを得ようとしたはずだ。その思いを、簡単に捨ててはいけない。

    • 教育実習中に早退して面接に行くこと。
    これは、実習先の先生、生徒、そして実習に至るまでに準備をした指導教員・大学職員に、多大なる迷惑を掛けることになる。思い出してみよう。小・中・高校時代、先生が授業を休んだ日ってあったかな? ゼロではないだろうけど、あまり記憶に無いはずだ。なぜなら休めば、その日に教えるべきカリキュラムのスケジュールが崩れてしまうからだ。きっと君がいなくても、先生が君の代わりに教えるだろう。でも、前日までに何度も打ち合わせして作った指導案を簡単に放棄する君を、もう二度と先生は信頼しないだろう。そして君の授業を楽しみにしていた生徒は、きっと君を嫌いになるだろう。休んで良いのは、身内に不幸があったときだけだなんだ。


とは言っても、最悪にも面接が重なった時、どうするべきか?

その答えは、堂々と企業の人事担当者に「教育実習のため」と言って、日程をずらしてもらうことだ。その企業の人事も、よっぽど馬鹿じゃない限り、「学校を休んで来い」とは言わないはずだ。もし、「休んで来い」と人事が言ったなら、そんな会社には入社しなくていい。

きっと交渉次第で何とかなる(どうしようもない可能性はゼロではないけど)。しかし、交渉の途中で問題になるのは、「教員希望なの?」という質問に対して、いかに答えるかだろう。「我社を志望しているんだから、別に教育実習なんて行かなくていいじゃないか」と人事が攻めてきたら、どう答えればいいだろうか?

これは「インターンシップと同じです」と答えればいい。採用直結型のインターンシップを除けば、あくまでも仕事を経験することで、自らを成長させることを目的にしているはずだ。教育実習にしても、学校という特別な場所で、いかに生徒や先生とコミュニケーションが取れるか、自分が作った指導案で生徒に伝えたいことがちゃんと伝わるのか、生徒にどのように語りかければ心を開いてくれるのかなど、自ら目標設定を行いトライし、その結果を検証し意味付けを行えば、それはかけがえの無い自らを成長させる経験となる。そして、その成果は御社に入社した暁においても生かすことができると考えている!と答えれば、人事もぐうの音も出ないはずだ。


教育実習は、自らの成長させるインターンシップだ。
そしてその場は、君のためにたくさんの人の協力で成り立っている特別な場なのだ。


その意義を、熱く人事に語ることができれば、
何の問題も、無い。

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