問題解決の3つのアプローチ
対人関係の問題の対処方法について、大きく分けると3つのアプローチがあります。- 相手を避けて近づかないようにする
- 相手に変わってもらう
- 自分が変わる
これを基に解決策を考えてみましょう。
私たちは梅雨に対して「お願いだから近づかないで」とも、「雨を降らせないで」と言っても聞いてもらえないのをわかっています。梅雨がない場所へ引っ越したり、梅雨の時期だけ別の土地に住むのはほぼ実現不可能なため、お気に入りのレイングッズを購入し少しでも気分を良くするなど、自分が変わる方法を取るのが一般的ですよね。そうやってやり過ごすことができるのは梅雨は自然現象で、個人の力ではどうすることもできないため相手に変化を期待していないからです。
「自分が変わる」のは問題解決の近道
人間は自然現象と違って意志によって変わる存在です。ただし、相手を変えることは容易ではありません。特に派遣先の人間関係の場合は、相手の変化を期待することは難しい場合も多く、人間関係にからむ問題は業務内容の問題に比べて派遣会社の担当者や派遣先の上司などに相談しても良策がすぐには見つかりにくいようです。そう考えると、職場でのジメジメした人間関係を生み出す人を、こちらからはどう変えることもできない「梅雨」と考えて、まずは自分が変わる方法を取るのが近道かもしれません。
ハルミさんの場合、ミスをゼロに近づける努力は仕事の上でも必要でしょう。不慣れなうちはミスも起こりがちでも、慣れてから十分に気を付けていれば減るものです。笑われた時は、「そういうところにしか目がいかないかわいそうな人」と考えるのも一つの方法です。
頑張っていれば見てくれる人は必ずいます。そういう人と良い人間関係を築くようにすれば、周りの空気も自分の気分も変わり、快適な仕事環境に近づけることができるでしょう。
ハルミさんの場合、仕事上の関係がないのであえてコピー機などの共用部分に関する質問などをして、隣の部署の人にも積極的に話しかけるのも一つの方法です。関わりを持つことで距離が縮まった経験がある人も少なくないのではないでしょうか。
契約更新も解決策に使える
契約更新をするかどうかを自分で決めることができるという派遣のメリットを、メンタル面にもうまく活用してみましょう。良くない人間関係を避けるために契約を更新しない選択肢もあります。切り札として頭の片隅に置いておくだけで、ジメジメした気持ちに除湿効果をもたらす場合もあるでしょう。人間関係で悩んでいる間は何かと心も弱るでしょうから一人で頑張ろうとせず、友人に相談したり、ホットラインを設置している派遣会社を利用して、電話相談してもよいかもしれません。
どうしても改善されなければ契約を満了して、新しい派遣先を探すこともできます。そこまで努力したのですからその間に仕事のスキルや対人スキル、メンタルスキルが身に付いて、今まで以上に自信も持てるようになるはずです。
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