ケース2…時間を「丸める」
作成したばかりの報告書を見て、上司が一言。
「ちょっと細かすぎるかな。10分単位に丸めて」
この場合の「丸める」は、大辞泉の、「端数を切り上げたり、切り捨てたりして扱いやすい数にする」という説明がぴったりですね。
分を切り上げ |
分を切り捨て |
すっきりした数値になりました。
Excelで「丸める」
この計算もExcelでやってみましょう。
例2) 分単位を切り上げる |
A3のセルの値を、分単位を切り上げた値をB7セルに表示するには、B7セルに、
=CEILING(A3,"0:10")
と入力します。
分単位を切り捨てる場合は、
=FLOOR(A3,"0:10")
となります。
"0:10"を、"0:15""0:30"に変えれば、「15分単位」「30分単位」とすることもできます。
この「CEILING」と「FLOOR」は、数値を指定した間隔に「丸める」ことができるもので、時間に限りません。
例3) 500単位で「丸める」 |
B2セル =CEILING(A2,500)
C2セル =FLOOR(A2,500)
…いかがでしたか?数字を「端数切(まるめ)る」。
関数なんて「さっぱりわからない」という方も、一度覚えてしまえば上司のオーダーに応えることもカンタンに。「実におもしろい」となるかもしれません。
※この記事はExcel2000を使用して説明しています。また、説明している内容については、ガイドが日常的に使っているものであり、他の計算方法も考えられます。どうぞご了承下さい。
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