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知っておきたい電卓の基本操作…第2弾です イコール連打!で素早く計算!(4ページ目)

教えてくれる人がいなければ、知らないままになってしまいそうな電卓の基本操作。今回はイコールキーの隠れた?機能…『定数計算』をご説明いたします。

執筆者:平井 実穂子

定数を使って連続計算する。 どんな時に使うのか、ぴんとこない方も多いと思うのですが、
経理を担当している方は、このような計算をする機会もあるかもしれません。

例2≫
社員旅行の会社負担分750.000円を、所属人数を基準に支店に配分する。

所属人数 負担額
A支店 10人 300
B支店 20人 250
C支店 40人 800
本店 50人 1,350
合計 120人 750.000円

支店や部署毎に損益計算している時に、必要となる経費の配布(按分・比例配分)。これを素早く行う時に、定数計算機能は役に立ちますよ。

では、計算してみましょう。まず、会社負担額の750.000円を、人数で割り、それを定数として人数を掛けていくのです。

キーの操作 計算結果(負担額)
定数算出
7 5 0 0 0 0 ÷ 1 2 0 ×
6,250
定数確定
× (カシオのみ必要)*注
A支店
1 0 =
62,500
B支店
2 0 =
125,000
C支店
4 0 =
8002250.000
本店
5 0 =
312.500
*注
他のメーカーの場合は不要です。
また、ここでもう一度×を押しても、計算結果に影響はありません。


さらに、GTキーがある電卓なら、上の操作に続いて押せば、
検算
GT
750.000
合計額が正しく配分出来たか、検算することもできます。

余談になるかもですが、
日商簿記検定2級以上に合格するために必要な工業簿記では、
費用を分けるためになんらかの基準を使って算出された定数を、配布率と言い、こういった計算が必要な問題は、
『製造間接費』の配布等で、必ず出てきます。
限られた試験の時間内で、これをすばやくするには、この定数計算機能は必須と言えるでしょう。

これから簿記検定にチャレンジしようと思われる方はぜひ、そうでない方もお暇な時に、普段お使いの電卓がどうなのか…試してみて下さいね。


【関連ガイド記事・コラム】
触れずのキー?で素早く計算!
GTメモリーキーを使ったことのない方はぜひ読んで下さいね。


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