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■フィリピン人の養成校ルートは今後も試験なし?
■受け入れ人数は政府が勝手に決める?
■どうやって就労状況をチェックする?
フィリピン人の養成校ルートは今後も試験なし?
フィリピン人介護士受け入れを、政府は安易に考えすぎている。そんな気がしてならない |
試験で介護福祉士資格を取得するのは難しいということで、養成施設コースを目指して来日するフィリピン人が多いのではないかと言われています。介護福祉士養成施設は、今でこそ修了すれば試験なしで介護福祉士資格が取得できますが、今後は修了後に試験を課す方向で検討が進んでいます。そこで野党議員が質問したのは、フィリピン人に対しても、当然、試験を課していくのですね、ということでした。
これに対する、11月1日の厚生労働省の答えは、「署名された協定の内容は、現状の介護福祉士養成制度に沿ったもの。この制度が変更になれば、当然見直される。厚生労働省としては、日本人の養成制度と同じルートであるべきと考えているが、厚生労働省の一存では決められない。関係省庁とよく協議して決めたい」というもの。フィリピン人養成が日本人とはちがう制度になる可能性を残した答弁でした。
これが8日の外務委員会における石田厚生労働副大臣の答弁では、「まだ法改正も決まっていないのに、現時点で仮定の事柄を前提にした発言は差し控えたい」と前回の厚生労働省の答弁よりさらに後退してしまいました。
私は日本人の養成制度とフィリピン人の養成制度がちがうというダブルスタンダードなど思いもよらなかったので、当然、フィリピン人にも試験を課すものと思っていました。ですから、「かなり厳しい条件だなぁ」と来日するフィリピン人介護士にやや同情気味だったくらいです。しかし、フィリピン人には試験を課さない、などということになったら、いきなりハードルが低くなります。入国したフィリピン人のレベルがどうであっても、養成校さえ卒業すれば半永久的に日本で働く資格が得られてしまうのです。
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