介護・福祉業界で働く・転職する/介護・福祉業界の仕事

相談・援助系資格ってどんなもの?(3ページ目)

業界初心者にもわかりやすいように介護・福祉の資格を紹介するシリーズ。今回は相談・援助系資格について、カウンセラーとソーシャルワーカーの違い、資格の種類、就職環境などを紹介。

執筆者:宮下 公美子

就職環境は?

高齢者分野で言うと、介護保険の要であるケアマネジャーは相変わらず求人が多く、売り手市場です。2006年4月の介護保険制度改正でケアマネジャー1人の標準担当件数が50件から35件に引き下げられたため、ケアマネジャーの人数を増やして現有担当件数をカバーしようという事業所も多かったようです。

社会福祉士は、最近のデイサービスセンターや有料老人ホームの新規開設ラッシュにより、生活相談員としての求人が増えています。社会福祉主事も、同じように高齢者施設から社会福祉士又は社会福祉主事、という資格要件での求人が増えています。しかし、どちらも経験者優遇という条件付きが多いですね。

精神保健福祉士は精神科病院など医療機関や精神障害者の社会復帰施設からの求人が中心です。これは社会福祉士にも共通することですが、病院の場合、ソーシャルワーカーとして採用されても仕事は受付業務や入退院管理などの事務中心の場合もあります。ソーシャルワーカーの位置づけがまだ確立されていない病院など、実績を自分でつくりながら相談・援助職としてのソーシャルワーカーの仕事を確立していく努力が必要になることもあります。

臨床心理士は人気の高い資格ですが、就職は決してラクではありません。採用数が少ない、常勤採用が少ない、公募が少ないといった理由からです。学生時代から人脈を広げておくことが大切かもしれません。

取材協力

日本福祉教育専門学校

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