■労働条件、待遇が悪い■
「保険面、待遇面において満足のいく待遇が与えられている人数は限られています」(正規職員・20代・女性)
「介護職の労働条件が悪過ぎである。若い人材が志半ばで辞めていくことが多いのは本当に残念なことです。やはりよい人材を育てるためには、それなりの報酬や休暇を整えていかなくてはならないと思います。決して主婦の延長線上でできる簡単な仕事ではないのですから」(登録型・40代・女性)
「ヘルパーは会社等の勤めに比べて、給与の面、労働条件の面に恵まれていない。一生の仕事として見た場合、生活を成り立たせる面では困難だと思う」(登録型・60代・女性)
そうです。ホームヘルパーは労働条件、待遇が悪すぎます。利用者宅から利用者宅までの移動時間が勤務時間に換算されない、移動の交通費が支払われない、社会保険がない、という話はよく聞きます。利用者都合のキャンセルに対するヘルパーへの補償がない、という事業者もまだ多いようです。定期的に訪問していた利用者が入院してしまったら、ぽっかりと時間が空いてしまい、収入がガクッと減った、という話も聞きます。
しかし、すベての事業者が低待遇、というわけではありません。いいサービスを提供したいと考えている事業者はヘルパーを大切にしています。時給は抑え気味ながらも、交通費支給、移動時間も勤務時間に換算、利用者が入院したら、別の利用者をはめ込んでくれる、といった対応をとっている事業者もあります。
このあたりは、事業者がどういう体制をとっているかということもありますし、事業者サイドから見て、その人が大切にしたいヘルパーであるかどうかによって対応が違うこともあります。
特に都市部では、ヘルパーは恒常的に不足気味。そのため、少しずつ待遇が上がってきているといいます。あちこちに登録して、一番待遇がよくて働きやすいところを選ぶのもいいと思います。
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