できれば、事前準備してから参加を
あまり構えず、気軽に参加できるのがジョブフェアのいいところ。しかしせっかく足を運ぶなら、できるだけいろいろな情報を手に入れて帰りたいもの。事前に下準備をしてから出かけた方が、ジョブフェアをより有効利用できます。「カイゴジョブフェスタ」であれば、出展企業がホームページに掲載されますから、最低限それぐらいはチェックし、どの事業所の話を聞きたいかをイメージしてから出かけたいもの。さらに余裕があれば、気になった事業所のホームページを見て、ホームページではわからなかったこと、疑問に感じたことなどを、質問事項としてメモしてから出かけるといいと思います。
「カイゴジョブフェスタ」に出展していたある事業所によると、「訪問介護ってどんなことをするんですか」というような非常に基本的な質問をされることが多いとのこと。施設勤務のかたにとっては、他の職場の仕事はイメージしにくいのかもしれませんが、訪問介護の仕事内容など、基本的な情報は頭に入れてから参加できるといいですよね。そうすると、たとえば「施設では困ったときには先輩や上司に聞けるが、訪問介護では現場で困ったことがあったときにどうやって解決するのか」といった、実際に働くシーンをイメージした具体的な質問ができると思います。
具体的な質問ができれば、自分がその職場で働くとどんな感じなのかをイメージしやすくなります。しかし漠然とした質問を繰り返すと、結局、職場のことも仕事のこともよくわからず、あまり手応えが得られないまま会場をあとにすることになりかねません。また、ある来場者は「一方的に説明を聞くだけになってしまった。質問をしたかったが、待っている人もいたし、気後れしてできなかった」と話していました。せっかく事業所職員から直接話を聞けるチャンスなのですから、多少、次の人を待たせることになっても、聞きたいことはぜひ聞いてほしいと思います。
質問は、現在の職場で感じている不満を解消できる職場を探す、という観点からするのもいいと思います。ある来場者は、現在の職場では研修体制が整っていないことに不満、不安を感じていたので、その部分がクリアできる事業所があるかという観点から、研修について突っ込んで質問をした、と話していました。
転職活動をする上では、さまざまな情報を手に入れて比較検討する方が、自分の望みに近い職場を見つけやすくなります。ジョブフェアは、一度にさまざまな事業所の情報が得られる、いい情報収集の場。転職、就職の際には、上手に利用してください。
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