管理規約の内容をご存じですか?
現在、分譲マンションにお住まいの皆さんは、ご自宅の管理規約にどういうことが書かれているか、その内容をきちんと把握しているでしょうか?もし、一度も目を通したことがないという方がいたら、(失礼ながら)それは大問題です。

確かに、いざ読み始めてみると堅苦しい表現ばかりで、その上、マンション管理に関する一通りの知識を持っていないと何を言っているのか理解しにくいのは否めません。無理もないことでしょう。しかし、だからといって読まなくていいということにはつながりません。規約の中身を理解することが必要不可避であることに変わりはないのです。

そこで今回、管理規約を読んでみようと思えるよう、「そもそも管理規約とは何なのか?」、そして「なぜ、管理規約が重要なのか?」説明したいと思います。

居住者が共有すべき「マンション生活のルール」が管理規約


マンション暮らしをしている人々に日常生活での不満を尋ねると、必ずといっていいほど「居住者のマナー」に関する項目が上位に挙がってきます。集合住宅における3大トラブルとされる「上下階の騒音」「駐車場問題」「ペット飼育」をかんがみても、突き詰めればその原因はいずれも“マナーの悪さ”に端を発しており、「自分さえ良ければ…」といった自我意識(自己中心的な判断基準)がマンション居住者に内在していることが諸悪の根源となってしまっています。

そのため、こうしたトラブルを解決しようとした場合、居住者同士で「約束ごと」を決め、個人の判断だけに頼らない仕組み作りが必要になってくるのは説明するまでもありません。そもそもマンション(共同住宅)は、ひとつ屋根の下で生まれも育ちも異なる人々が共同生活を送る特性上、居住者間で対立が起こるのは必然と考えられています。共同住宅で暮らす“宿命”といっても過言ではないでしょう。

さらに、「階下の部屋の天井は、上階の部屋の床」というように権利関係が複雑であることも相まって、誰もが不平・不満なく平穏に暮らし続けることは容易でないのです。つまり、居住者個人の主観的な判断基準だけを基軸としていては、組合員全体のバランスが取れなくなってしまうのです。

そこで、バラツキのある各人の判断基準(マナー)に一定の価値尺度を与え、マナーを共有化することが欠かせなくなります。そして、共有化された価値尺度が「ルール」となり、マンションで暮らす誰もが守らなければならないルールへと発展させることで、管理規約が醸成されていくことになります。管理規約とは、全居住者が相互共有すべきマンション生活のルールそのものなのです。

規約自治の原則に従い、マンション管理は行われる


現在、マンションは主要な居住形態としてすっかり身近な存在(=個人資産)となりましたが、同時に「社会資産」としての側面も持ち合わせています。マンションが1棟、建設されることで周辺エリアは人の流れが大きく変わり、地域経済の活性化につながるからです。

そのため、政策的な観点からもマンションの維持保全が要請されており、こうしたことも管理規約の重要性を高めることにつながっています。各管理組合が管理規約を独自に制定する際の参考(ガイドライン)となるよう、国土交通省が「標準管理規約」を作成しているのも、管理規約が適切に作成されることを期待してのことです。

もちろん、管理規約が有効に機能し、すべての居住者が良好な住環境を手にできることが最大の目的ではありますが、その結果、快適なマンションライフを達成することにつながれば、マンションの資産価値にも好影響を与えることは間違いありません。そうした点からも、管理規約の重要性がお分かりいただけることと思います。規約自治の原則に従い、マンション管理は行われていくのです。

それだけに、「マンション管理のための憲法」とも呼ばれる管理規約。全員で守っていくことの意義を再認識することが欠かせなくなります。


【シリーズ】マンション管理の基礎講座
#1 マンション管理って何なの?
#2 管理組合の仕組みを知ろう
#3 管理会社との上手な付き合い方
#4 管理規約って何?その重要性を知る(本コラム)

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